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イリュージョン
このブログでは亡き人に付いてあれこれと語るのが日常になってきた。
今回はフランク・ステラである。
抽象画が嫌いな人には全くウケが良くない作家である。
大学に入ってこの画家の絵を見た時、カラフルなものはかなり良いように見えた。
大きくて綺麗。
絵の具の発色がとても良くて図録よりも実物が映えた。
その彼の論評を読むと必ず出てきたのが「イリュージョン」。
ミニマルアートであるのでそういった幻影や錯覚を起こさないことを指すのだが、はじめて読んだ時は「はて、引田天功のあのイリュージョン?」と勝手な解釈で読んでしまい、なんのことかわからなくなってしまった覚えがある。
そのミニマルから離れて金属の立体のような絵もかなり良くて、少ない点数ではあるが日本で見られた時に見に行った。
絵画かどうかはさておき、こういう絵をよく思いつくな、と感心した。
ある意味「イリュージョン」かもしれない。
https://kaitoriart.com/blog/frank-stella
今年のゴールデンウィーク
アベマで「呪術廻戦」を無料で見られたので作業の合間にかなり頑張って40話弱を観る。
最初の方は理解がしやすく見ているだけで良かったのだが話が進むにつれ、かなり頭に設定を入れて観ないと訳がわからなくなってくる。
手塚・赤塚漫画に慣れ親しんだ者にとってはこの漫画・アニメはかなり難しい。
漫画を読むのをやめたのは大学卒業してすぐくらいだから頭が漫画脳でなくなっている。
しかもこのアニメに苦労したのが作者が作った造語の熟語である。
漫画で読んでいてその言葉が頭に入っていればなんとかその作られた言葉でも漢字であるのでなんとなくニュアンスはわかる。
しかし、初見で情報もなくこれを観ると何がなんだか訳がわからなくなってしまった。
オタクの人にとってはこの難しい漢字の設定には心揺さぶられるような気がする。
話はこのように複雑になっていくのだが画面は最初から気合が入っていてこの作画の苦労を思うとかなり疲弊した。
今を知らないのは恐ろしいことでもあるので流行っているものは一応抑えておきたい。
アメ村
ゴールデンウィーク中にアメリカ村へ寄ってみた。
流石に人が多い。
アップルへコンピュータの故障を見てもらいに行ったぶりだ。
ここ三角公園は何をするでもなく人が集まっていて賑やかである。
すぐ隣で売っているたこ焼きを食べている人も多くいて40年前とほとんど変わっていない印象である。
マジックマッシュルーム等の今では違法薬物になったものが取締られていない時代は怪しげな店も多く存在していて怖いもの見たさがある場所だった。
アメリカからの輸入雑貨は自分の金銭感が狂っているのか、円安のせいかかなり高くなっている。
そして外国人の多さ。
ここも観光地なのか日本語言語以外が飛び交う。
アメリカ人はここをどう見るのだろう。
今、存続の危機にあるLAのリトルトウキョーのようなものか。
先生、安らかにおねむりください
だいぶ前に桂由美先生からパリコレに出す作品に作品を描いてもらえないだろうかという依頼があった。
何人かにあたっていたようだが京都の絵描きでは3人のうちの1人に選んでいただいた。
といってもデザイナーも偉くなると下の人に作らせるので直接の選考は若いそっち系のデザイナーであった。
おそらくその方の好みであったのだろうから自分の作品は先生の好みではなかっただろう。
でも、会って話はしてくださったし、対応も悪い印象はない。
ただビジネスライクでテキパキ仕事をこなすできる女性の印象だ。
無理やりNeo琳派の絵師として取り上げられ、自分もそれに飄々と乗って愛想よくしていた。
いつもは絵を描いて展覧会場で見るパターンだがファッションショーで自分の描いたものが衣装として動く様は新鮮であった。
聞いておきたかったことが一つある。
先生のターバンのような帽子。
黒柳徹子の頭と同じくトレードマークであるが、いくつ持っているのか。