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角の処理
カップヌードルを150枚ほど描いてきたがパネルに和紙を張る時に折り曲げていた。
というのもこれは作業が楽で、そういう物だという認識だった。
だが何枚も描いているうちに側面はそれなりに目に入るな、とい事に気づきこれからは手間ではあるが和紙を切ってしまって綺麗な角が出るようにする。
折り曲がりは上下に出るので観覧客も気にしていなかっただろう。
でも、今回たくさんのドットの作品を制作したがその時にやはり気になり出した。
自分の作品は側面も重要なのと、号単価も上がってきているのでそれに見合った作業にしていかねばならない。
しかし、側面を入れると6号の絵は8号の絵の大きさくらいになる。
加えて言うなら側面が見えるように描くなら後ろの面にも少し塗らないといけないのでかなり大きめの絵を描くことになっている。
カップヌードルはまだましだが金鳥の渦巻は側面勝負だ。
金鳥の渦巻 缶
この蚊取り線香の円形は2作目である。
全く同じ物ではなくて今回は周りの金色の幅を細くした。
それと金色を赤みがかかったもので塗っている。
全く同じにするのでもいいが版画でもないので一点ものの良さを大事にした。
2回目になるとかなり作業も楽で、失敗が起こるところも予想しやすいので大きな間違いは起こらない。
青色は紙パッケージのおそらく染料インクの青にしたかったが顔料では出ないので実物の缶の色にした。
最初に一面真っ黒にするため色をかなり厚く塗らなければその色が発色しない。
ただこうすると作業が楽で進めやすい。
横尾忠則の作品でこういう黒いシルエットの様な作品があるがきっとこの工程中に思いついたのではないだろうか。
四畳半
体調が優れず、病院に通っている。
その待合室で週刊文春を発見。
パラパラと見ていると自分の作品のテーマを見つけた。
自分くらいの歳になると四畳半は身近なものだが今の10代ではおそらくこういうところに住むこともあるまい。
この川柳の選者も1963年でほぼ自分と同い年。
今週の特選句も自分の四畳半の作品と同じ宇宙を引き合いに出しているもの。
きっと選者が当方の作品を見たならば自分と同じような気持ちを持ってくれる事だろう。
ニュースで見たが畳の需要は減ってきているようであるがそれも仕方ない。
何せ劣化も激しくするし、作品にもした住まいではダニも発生していた。
ちょっと不便ではある。
定年退職
大学生の頃は上下回生に日本画の話をする人が少なくて他の科の人とよく話をしていた。
その少ない上回生に会う機会があり色々と質問が多かったが、話を聞くことが出来た。
65歳になるので行っていた大学をこの3月に退官されたようだった。
仕事はどうしているのですか?と尋ねたところ何もしていない、との事。
ホリエモンも言っていたが仕事がなくなる事って怖い。
当方からすれば団体展に入選を続け、その会員になり、大学の教授になるのはシンデレラストーリーのはずだが、そのシンデレラも定年があり急に仕事がなくなってしまうのである。
絵もこのご時世、そんなにも売れないだろうから文化教室の先生の職を見つけて絵を描き続けるのではないだろうか。
定年のある仕事は60前から次の事を真剣に探して手を打つことが必要である。
定年のない60前の自分はとりあえず作品を描き続ける事だ。
土台作り
盆景展に向けて最終段階である。
作品が厚みのある透明樹脂なので少し持ち上がっている方が美しいかと考え、ホームセンターへめぼしいものを探しに行く。
何もなかったのでネットで検索したがちょっとしたアクリルのキューブでそれなりの値段がしたので結局、自分で制作。
とは言うもの型に流し込んで、壊して、磨く。
作品を載せてみると、まずまず。
画像にある通り円柱であるのだが円錐のものにしたかった。
3点、点で載っているとより美しさがあろうか。
直径が1センチくらいのものを円錐にする技術も時間もないので今回はこの円柱で話を進める。
うまくいかなかったことも多いが絵を描くこと以外をするのは刺激的である。
今回は蚊取り線香に色をつける事以外、絵の具を使わなかった。