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8年間の感謝
コスチュームのメガネが壊れた。
といってもテンプルと言う耳にかかる部品が全くなくなってしまったのである。
おそらくどこかで落としたのであろうが布製メガネけーすに入れていたので無くなりにくいはずなのになくなってしまった。
自分の写真にも使っていたし、何より安くて軽い使い勝手の良い物であった。
2015年に日経日本画大賞展の時にアメ横で買った物だが何気なく入った眼鏡屋にあった。
その当時の画商さんにFujitaの格好をするように言われてそれ用のグッズを集めなければならなかった。
テンプル無しのメガネをかけて大学の授業に出ると生徒に殴られたみたいと笑っていただけたのはこのメガネへの花向けである。
かけていると傾くし、新しいものをAmazonでゲットした。
カイゼンとシッパイ
最近は展覧会を見に行く事もあまりなく、作業と大学くらいのことしかこのブログにあげることがない。
テレビもほとんど見ないので情報が少ない生活である。
U.F.O.の作業は色々なトヨタで言うところのカイゼンがあって自分で言うのも何だが綺麗な仕事になってきている。
前回と同じ作業をしても同じ仕上がりになるので進歩が欲しいのだ。
うまくいっている作業中に油断しているとシッパイを犯してしまった。
マスキングテープを貼りまくっているとどの線が必要でいらない線がどれかわからなくなり変な彩色をしてしまった。
だがアクリル絵の具といえども水性、水を含ませて綿棒で丁寧に擦ると簡単に取れてしまう。
少々の水には強いが大量には弱く、そのあたりの特性を理解していると失敗しても修正がうまくいく。
こんなに簡単に取れてしまうのであればきっと100年も持たない、と思いながら筆を進める。
黄色の彩色
以前描いたU.F.O.が売約になったので描き足す。
今回は色味を以前のものとは変えて実物に近いものにする。
黄色を山吹色からレモンイエローである。
レモンイエローを塗った事がある人はわかるだろう。
下に色が塗ってある場合その色の影響を受ける。
前の絵では赤の上に山吹色を塗ったのだが赤みがかった黄なのでそれほど影響は受けない。
なので下の白にマスキングをして作業をしなければならずこれがかなり時間を取る。
ただでさえこの絵はマスキングだらけなのにより細かい物もしなければならなくなった。
ただ絵の具が綺麗に発色してくれるのと作業の工程が頭に刷り込まれるので良しとしよう。
O沼先生のお話
大学通いも3回目になると色々と慣れてきて多くの人と話をするようにもなる。
当然、声をかけてくださったO沼先生とも話をする。
先生は流石に日本画の技法について詳しくてかなり勉強になる。
学生の頃に学んでいたものはなんだったのか!と思うほどである。
油絵のような厚塗りでどんどん描く、とだけしか言われず古典的な事は一切教えられなかった。
その点については本当にダメな学校だった。
そう言うことを学びたかったのに「古典は自分で勉強して」と言われるだけ。
自分は10年ほど日本画から離れたがO沼先生に学んでいたら離れなかっただろう。
それほどまでにお話の内容は気に入るものばかり。
ここの学校の日本画研究室は最初は人も少ないので抵抗があったが慣れてくるとそれほどでもない。
またいろんな先生方に教えを乞おう。
カップヌードル以外
作品制作の配分は考えなければならない。
あまり出ないものを多く作っても在庫になってしまう。
ここしばらくはカップヌードルも以前ほどは出なくなり、その他のものを作るようにしている。
制作者としてもそれの方が「描き飽きる」と言う点では助かる。
ただ金鳥にしろ、U.F.O.にしろ1枚描くのにカップヌードルの3倍くらい時間がかかってしまう。
慣れていないのもあるが手数が多いのがその原因である。
U.F.O.に関してはまだまだ手探りなので描き方が前回1作目とは変えている。
マスキング、彩色方法や色を変えて一番最短距離を見つけ出したい。
違う製品も売れ出すのはイメージ作りにも良い。
カップヌードルのあの作家、はいいのだが一発屋感があって怖いのだ。