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訪問をありがとうございます。
今日は、前置きなしに下記のニュース(コラム?)から、タイトルの内容を考えたいと思います。
【石山麗子】コロナ禍で情勢は変わった どうなる居宅介護支援の自己負担導入 賛否両論をみる
内容としては、8回目の制度改正に向けて俎上に載っている『ケアプランの有料化』についてです。
記事では賛否の意見を掲載させつつ、『現在の社会情勢を踏まえて注意深く検討していく必要がある』と締めくくっています。
そこで、皆さんにお考えいただきたいのですが、ケアプランの有料化は必要でしょうか?
恐らく、賛否両論の意見が出るかと思いますが、私はというと『とある条件をクリアすることができれば、好きにしなはれ』というスタンスです。
その『とある条件』とは、『利用者がセルフプランを作成できる環境整備』です。
もとい、単純に財源がどうこうとか、やることやっていれば有料化でも選ばれるはずとか、本質から外れた部分で二軸の議論をすること自体に意味がないと感じています(個人的には一種のヤラセというか、ガス抜きだと感じている)。
財務省からはケアプラン有料化を提言され続け、内閣府の全世代型社会保障構築の議論でも高齢者の負担見直しは意見として挙がっている状況です。
そういう全体としての流れから考えると、どういう意見があろうとも、ケアプラン有料化導入は時間の問題だと思うのです(財務省などが、その根拠をケアマネジャーの質のせいにするのは怒り心頭ですが、現実問題、この流れは逆らえないと考えています)。
・・・であれば、ケアマネジャーが声に出すべきは、利用者の尊厳と選択を守れるよう、セルフプランというものの周知と利用に即した環境整備を行政に訴えることだと思うんですよね。
これ、きれいごとのように聞こえるかもしれませんが、利用者の自立と尊厳を遵守する立場のケアマネジャーとしては、個人(ケアマネ自身)の損得や業務のしやすさは事務所内でグチる程度にしておいて、公の意見としては『どういう声を挙げることが利用者員とって最有益か?』の視点で、発することが重要だと感じるのです。
なぁんて、こんな意見を書いてしまうと反対の方からも賛成の方からもお叱りを受けそうですが、現実的に考えた場合、ケアプラン有料化の流れは止めることができず、であるならば、利用者の選択肢を増やすことがケアマネジャーのリスク回避にもつながると思うため、このような意見を書かせていただきました。
セルフプランを整備することが、なぜケアマネジャーのリスク回避につながるかは、明日以降(覚えていたら)書きます。