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訪問をありがとうございます。
少し前の記事になりますが、5月9日にこんな記事が出ていました。
「要介護度が低い=家族介護負担が小さい」わけではない、家族介護者の負担・ストレスに留意を—都健康長寿医療センター
ちなみに、この記事の基はこちらです。
そんなわけで、今日は家族介護とストレスについて書いてみたいと思います。
まずは、こちらの図から☆
(出典:地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターHP『家族をケアする:毎日の生活という文脈での家族介護を考える』より)
この報告の中で言われていることは、『介護で感じている家族のストレスを放置していると、慢性的な身体・精神健康に影響することが明らかになっているよ』ということです。
記事の中で、下記のタイプは介護者が感じるストレスや負担感はぐっと低くなると書いてあります。
◆家族介護者に過去に介護の経験がある場合
◆経済的な余裕がある場合
◆困ったときに頼れる家族や友人の存在がある場合
◆頼れる医療や介護の専門家がいる場合
一方で、認知機能の低下により意思疎通が難しくなったり認知症の周辺症状が生じる程度が頻回になったりする介護の場合は、負担を大きく感じることになるとも書かれています。
他、家族間での不和が生じたり、ケアを提供することによって仕事を辞めざるを得なくなったり、好きな活動を制限せざるを得ないことが、介護のストレスに繋がることもあると書かれています。
報告書を読む限り、『まぁ、そうだろうね』という感想を持たれる方もおられるかもしれません。
私は昔、育児で感じたことがあるのですが、専門職(保育士)にとっての子どもは、多数のサンプルを踏まえ相対的な比較判断で支援するため手慣れたものですが、親にとって一人目の子どもは比較対象のない絶対値であり、だからこそ一喜一憂したり、専門職に『大丈夫』と言われても、『何がどうして大丈夫と判断したのだ?』と不安が解消されることはありませんでした。
これが高齢者介護にも当てはまるということで、つまり専門職にとっては『あるある~』だとしても、介護している家族にとっては『初めての経験』であり、戸惑うということはたくさんあるということを理解する必要があるということだと思います。
ここを適当に対応すると、家族から『なんだか(ケアマネジャーに)自分が軽んじられている感じがする』という不満を持たれ、クレームや不満に発展する事例をいくつも見てきました。
という話を踏まえて、今回紹介したいのはこちらです。
左側のピンクの冊子は医療介護従事者向けです。
右側の黄緑色の冊子は介護を担う家族向けです。
赤字部分をクリックするとPDFに飛ぶため、ぜひ家族向けは両面コピーを複数行い、これから出会う利用者家族に対して契約時などに渡したいと思うくらい、分かりやすいです。
ジワリジワリと役割の増えていくケアマネジャーですが、家族支援は先日の育児介護休業法等の理解も含め、今後の法廷研修でも取り扱われるようになります。
・・・という状況を踏まえ、今回は情報提供させていただきました☆
皆さんは家族支援について、どのように感じていますか?