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訪問をありがとうございます。
昨夜は、アートパラの市民祭で知り合った不動産業の方と会合をしました。
『地域』という共通認識を通じて、さまざまな分野の方と話ができることは何よりの財産です。
ありがたや、ありがたや☆
さて、先日は書籍『マイホーム山谷』から地域包括ケアシステムを考えるというテーマで書かせていただきましたが、今日もその続きです。
昨日は、山谷地区の仕組みは他自治体で横展開『困難』と書きましたが、『無理』とは書きませんでした。
というのも、山谷地区が現在の仕組みをつくることができた根源が、この本には書かれていたからです。
以下、本の一部を引用した画像を添付します。
本の中で山本さんは『山谷式地域包括ケアが実現できたのは愛なんじゃないかな』と言っているわけです。
一読者として私は『愛というより情とか関心という方が適切かな』と思いましたが、とにもかくにも、地域包括ケアシステムを構築する上で必要なのは、システムを使う側の『愛(多分博愛的な愛)』がポイントになることがわかりました(とはいえ、愛と書くのは何となく抵抗があるので、ここでは関心と書きます)。
えぇ、ここに実現可能な地域包括ケアシステムのヒントが眠っていると、私は感じたのです。
前述したとおり、山谷地区は特殊な地域と言われており、それが故に、様々な地域からボランティア等支援者が集まり支援を進めています。
ここが最初のポイント☆
地縁から自然発生的に生まれた支援者ではないという点と、支援者は『自分の意思で支援を始めている』という点。
そして、次のポイントが『支援者が医療保険や介護保険といった制度にとらわれることなく柔軟に対応する姿勢』という点。
対象に関心を持ち自発的に取り組み、なおかつ、制度の枠にとらわれることなく柔軟に対応することができる存在。
お気づきになった方もおられるかもしれませんが、これ、地域活動(ボランティア)そのものなんですね。
町会などのように、たまたまこの地域に住んでいるから『地域のために奉仕しなければならない』とべき論で地域活動をするのではなく、社会システムという制約の中で不合理を感じながらも辻褄を合わせながら支援を行うのでもなく、純粋に関わる人や事に関心を持ち主体的に活動する団体は、まさに地域活動(ボランティア)そのものです。
であるならば、現在厚労省を始めとする行政が盛んにアプローチしている方向性(医療介護業界に対してのシステム構築アナウンス)は、ある意味的外れであり、本当に周知し巻き込むのは、やはりそこに住む住民自身だということになります。
そして、地域包括ケアシステムの進め方としては、支援者同士が何度も話し合いをしながら共通認識や多様な価値観・視点を育むための土壌(話し合いの場を設ける等)づくりだということになります。
・・・なんて、1冊の本からずいぶんと引っ張る私ですが、次回でまとめに入りたいと思います。
明日は、『マイホーム山谷』を踏まえて、私が考える地域包括ケアのあり方について書きたいと思います。
・・・・・・覚えていたらですが(爆)。