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訪問をありがとうございます。
ここ最近急に暑くなってきて、着る服に悩むことが増えましたが、皆様はいかがでしょうか?
さて、今日も財務審議会の続きです(早く社会保障審議会に行きたいけど終わらない!)。
出典:令和4年4月13日開催 財務制度分科会資料1 P75、76
今回の主張に関しては、おおむね理解できる部分と懐疑的な部分がありますが、やっぱり、効率化を図れないことを介護事業者の責任にしている主張には違和感を覚えます(そもそも人員基準などを決めているのは厚労省だし、創意工夫をさんざん潰してきたのも厚労省です)。
テクノロジーの導入で、業務の効率化を図ることは賛成です。
そして、事業者の大規模化については、半分賛成半分懐疑的に、私は受け取っています。
…というのも、大手事業者ほど利益にならないことは行わない傾向があるほか人員異動もあるため、長期視点で地道に地域を醸成することが困難だからです。
介護事業所は、単にサービスを提供して利益を上げればよいだけの存在ではありません。
事業を通じて地域を豊かにするという目的があります。
そして、その実現のためには、実はお金にならない地域とのつながりを創ったり地域の職能団体への参画が、とても必要になります。
利益率だけを考えると、確かに大規模化した方が効率的です。
ただ、一般産業と違う部分として、介護事業者は、単に利益だけで勘案すればよいのではなく、サービスを通じて地域を豊かにする役割も担っているということを加味してほしいと希望します。
もとい、介護事業者においては、むしろ規範的統合(地域の事業者同士で協力しながら事業を運営していく)の視点で、地域のボトムアップを図っていくことが望ましいかもしれません。
そんなことを考えながら、むやみに効率化を進めるのではなく、目的を見誤らずに検討を進めてほしいと思いました。
財務審議会での資料検証でケアマネジメントに直接関係ありそうなものは以上になりますが、この審議会を基に社会保障審議会が進んでいくこと、年末までには今までの主張に対しての可否の目途を立てるということで、これからの議論には注目していきたいと思います。
皆さんは、業務効率化や経営の改善について、どのように考えますか?