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2019-11-09 10:30:00

訪問をありがとうございます。

 

最近、何だか頭の中で色々なことを考えている割には、うまくアウトプットできずに悶々とする日が続いていました。

 

いい加減、この潜りっぱなしの状況を打破しようと考え、今日はサイトを更新しています。

 

で、何を書こうか迷ったのですが、今日は、社会全体の流れを踏まえつつ、シングルマザーによる貧困について書いてみたいと思います。

 

ちなみに、いつものごとく私の個人的見解なため、一意見として読んでいただけたら幸いです(そして、マニアックな内容です)。

 

 

 

 

最近、子どもの貧困課題が社会問題化されており、とても社会が豊かになっていると感じています。

 

対策として行われていることとして有名なのは、『子どもの食事提供』であったり『子ども学習機会の確保』などです。

 

これ、福祉を長年見てきた私は、『社会課題に取り組んでいる方々を尊敬しているけれど、多分・・・おそらく、語弊を恐れずに書いてしまうと、いくら対処療法的な対応をしたところで、社会課題は根本解決しないだろう』ということを考えてしまうのです。

 

以前から私の気ままな更新記事を読んでくださっている方ならご理解いただけると思いますが、『社会課題』を解決するには『社会のしくみ』を創ることが大切で、直接的な支援はその場の反応が見えるから『やった感』が高いけれど、根本解決には至らないのではないか?という持論を私は持っています。

 

つまり、『表面化した課題に対する取り組みはとても素晴らしいし、それで救われる人も多々いると思うけれど、個人や団体の善意に依存した対応は、根本解決には至らない』というわけで、むしろ、それをいかに『社会のしくみに落とし込むかが重要』だと考えているわけで。

 

 

 

 

『貧困』について考えるにあたり、私は一つの仮説を持ってます。

 

それは何かというと、『実は貧困の根源は『頼れる仲間がいない事』と『必要な情報を入手し取捨選択できない事』なのではないか?』と感じています。

 

これは、自分自身がシングルマザーと同じ環境を体験したことで出た結論ですが、その話から書かせていただきます。

 

 

 

 

私の疑問のそもそもは、『シングルマザーは日夜働いても収入が低い』という部分です。

 

今年の集計では、『シングルマザーは日夜就労しても、その収入は年220万円』とされています(4年前もそんな数字でした)。

 

日夜働いて収入が220万円って、本当に日夜働いていたら最低労働賃金を下回っていないか(平成30年度の段階で最低労働賃金は全国平均で901円です)?

 

単純に220万円÷12か月÷21日÷901円=9.72時間です。

 

1日24時間のうち、9.72時間の労働は日夜に入るのか???

 

ってか、そもそも最低労働賃金の職場は現在ほとんどなく、人材不測の売手市場の現代では、20代であれば最低労働賃金以上の職場を探すことはそれほど困難ではないと思います(派遣に登録すれば時給1000円はくだらない)。

 

そして、その時に感じたのは、『実は大変なのは就労時間ではなく24時間自分一人で自分と子どもを生活させなきゃいけないプレッシャーから“日夜働く”という表現が使われているのではないか?』と仮説を立てました。

 

つまり、『精神的には24時間のプレッシャーがあるけれど、実労時間自体はせいぜい9時間程度じゃないのか?』ということです。

 

・・・というわけで、『子どもを抱かえた状況で日夜働いたら、どんなプレッシャーを持つのか?』ということを4年前に試してみたわけです(本当にバカですよね・・・)。

 

夫には、実験の3か月間は一切家事や育児に協力しないことをお願いして実験してみました。

 

 

 

 

とはいえ、日中の仕事は既に会社を興しているので就労するわけにはいきません。

 

で、当時は全国時給平均が880円くらいだったと記憶していたので、日中は机上の計算をしました。

 

880円×8時間×21日=147,840円。

 

それと、夜は週3回、金・土・日の週末を使って、0:00~6:00で惣菜パックの工場で勤務してみました。

 

結果、そこでは月120,000円程度の収入を得ることができました。

 

就労時に気を付けたことは2つ。

 

『年齢問う関係なく誰でもできる仕事』であることと、『ネット等情報リテラシーに関係なく選択できる職業であること』です。

 

以上のことから、就労に割かれる体力は奪われるが、今日日の日本で収入を得ること自体は『楽勝』と結論をつけました。

 

また、一番肝心な子ども達への影響ですが(ここ一番大切!)が、日中勤務時間帯は保育園がありますし、夜は子ども達が寝てからの就労となるため、実際の弊害はないと確認しています。

 

せいぜい、土日の日中は半日寝て過ごすということで、『どっか遊びに行こ―』ということが気軽にできなくなったということでしょうか?

 

で、合計金額は、日中の就労147,840円+夜間の就労120,000円=267,840円。

 

私は本業で代表を務めていたため3か月で実験を終了しましたが、恐らく平社員もしくはバイトであれば、余計な責任やプレッシャーはないため、この生活をずっと続けることはできたと思います。

 

扶養等の控除を考えれば、この収入でも税で引かれる金額は少ないでしょう。

 

上記から言えることは、『生活収入を得るということだけを考えれば、たとえシングルマザーであっても、平均に近い収入を得ることはできる』ということです。

 

つまり、『シングルマザーの貧困は、単に収入の問題だけではない』ということです。

 

・・・長くなったので、ここで一度切ります☆