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2019-07-20 07:24:00

訪問をありがとうございます。

 

昨日は、ケアマネ倶楽部(地域の自主勉強会)で、リハビリの先生に講義をしてもらいました。

 

そして、この方の考え方は、私と通じる部分がたくさんあり、改めて同じ業界に目指しているものが同じ人がいるということに、心強さを感じました。

 

ここでも何度も書かせていただいていますが、今は時代の過渡期であり、介護保険制度もそうです。

 

その中で、ケアマネジャーが介護保険のルールに縛られている限り、介護支援専門員の役割は今後淘汰される可能性が高く、この視点の転換をどう行うかがポイントになります。

 

そのあたりを、どの程度のケアマネジャーが自覚しているかが肝になると思うし、そこを何とかしたくて私は活動を続けています。

 

今は、いわゆる介護支援専門員の自己満足に陥る研修(私たち頑張っているよね、とか、小手先のハウツー研修)ではなく、原点回帰された研修や、他職種の研修から自らの役割を内省するとか、そういう研修が必要になっているのだと感じています。

 

まぁ、こんな考え方を持っている人はごく少数なので、流行りませんけどね。

 

ただ、しつこく書きますが、『ケアマネジャーが、このまま介護保険制度の中だけの介護支援専門員に甘んじている限り、そして、担当ご利用者の支援しか視ていない限り、その将来は明るくない』です。

 

そうではなく、『介護支援専門員という役割を通じて、ご利用者の何を豊かにするのか?』『そのために私たちが行うことは何なのか?』の視点で自らが考えていかないとなぁ~、とか、いろいろそんなことを考えています。

 

目先のことや、個人の満足・損得で動く時代ではないということですね(社会はそんなものを求めていない)☆

 

それにしても、朝からこのテンションの私って・・・。

 

 

 

 

さて、そんなわけで、今日は『きちんと考えるということ』について書いてみたいと思います。

 

先日、『フィンランドの教育はなぜ世界一なのか』という書籍を読んだため、その中の一部を用いながら書かせていただきます。

 

例えば、道徳と倫理の違いについては、こんなことが書いてありました。

 

曰く、『道徳とは、善と悪、正しいことと間違っていることを区別する人間の能力である』とのこと。

 

そして、『倫理とは、道徳的な問題を考察すること』となっています(ただし、人の行動に干渉したり、こうすべきだと言うような行動に関する指示はしない)。

 

つい一緒にしてしまいがちな事柄ですが、こうして改めて一つひとつを考えてみると、違うことがわかります。

 

また、権利と義務については、こんな感じで書いてあります。

 

『権利は義務も伴う。多くの義務は私たち自身が何を正しい、何を間違っていると考えるかによる。また、法律で決められていて遵守しなければならない義務もある。例えば、子どもには教育への権利があるが、教育は義務でもある』

 

『社会は、私たちが法を守り、人として生きることを求める。もし法律や規則を破った場合は、罰側が伴う』

 

こういう原則的な部分や言葉の解釈をきちんと理解した上で、フィンランドの子ども達は『もし自分で宿題について決める権利があるとしたら、どんな義務がついてくるか?』とか、『現在の社会が認めないような権利はあるか?』などについて考え意見交換をします。

 

諸外国では、小学校の頃からこういう『考える力』というものを育んでいるわけで、それを考えると、グローバル社会と言われる現代で、日本人が議論が苦手ということもよく分かります。

 

 

 

 

どの物事にも一長一短はあるわけで、私は日本の教育は『高水準な質の担保』だと考えています。

 

つまり、全国民が土台の基礎部分はしっかりと学校で身につけることができるわけで、これは素晴らしいことだと感じています。

 

その上で、日本人がアップデートするのに必要なスキルは、『知識を用いて考える力を身につける術』と『それを第三者に伝える言語力』だと感じています。

 

だから、『フェンランドと日本は教育が違うから、今更そんなこと言われても・・・』とは思ってほしくないです。

 

誰でも、気付いたときから実践・訓練すれば、絶対にらせん状にスキルは上がっていきますから。

 

大切なことは、『言い訳せずに実践すること』なんです。

 

 

 

 

時代の過渡期は、答えという答えがないから不安に感じる人もいますが、逆に考えればチャンスがたくさんあるということです。

 

そして、思考力を始め、物事は鍛えれば伸びます☆

 

物事のポジティブ面を見て、未来を明るく捉えながら、今週末は、改めて、ご自身の仕事(ケアマネジャー)を通じて、社会に与えるインパクトを考えてみませんか?