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2019-07-18 20:23:00

訪問をありがとうございます。

 

昨日は、午後から健康マージャンが行われ、夕方から月1回の勉強会と定期会議、その後、大切な知人と会合でした。

 

最近気がつきましたが、私はどうも、午後からの予定を詰め込む傾向が高いようです。

 

頭を使うことは午前中に行い、人と会うのは午後から。

 

最近はずっとこんな感じです。

 

 

 

 

さて、今日は良い話とモヤモヤした話と、どちらを書こうか迷ったのですが、良い話を書くことにしました。

 

一昨日、子育て支援の勉強会の前に、12時半から早めに来た主催者(Aさん)と来客(Bさん)があり、3人で話をしていました。

 

このお二人は教育のスペシャリストです。

 

どちらも小学校教育に50年は関わっており、お一人は今でも現役で、隣県から小学生に俳句を教えに来てくださっています。

 

で、ですね、3人で話をしている時は、お互いの自己紹介や、主催者の世界一周旅行で盛り上がったのですが、その後、13時半からもう一人(私が待ち合わせしていた方、Cさん)が加わり、4人で話をしました。

 

内容は、現場の教育者として感じている課題と、現在取り組んでいることについてです。

 

 

 

 

最初に、一番若手のCさんが、教鞭を執っていた時に感じていた課題を話してくださいました。

 

満たされていない現代の子ども(人間関係含)、ゲームなどその場限りの快楽に走ってしまう傾向、いじめについて、学校という存在について、格差社会、虐待、教師の持つジレンマetc.

 

便利さ故に失ったものを課題とし、与えられたものをただ受ける教育でなく、自ら考える力を育むにはどうしたら良いかを話してくださいました。

 

70歳を超えたお二人は、『いやぁ~、若い人がこうやって真剣に教育と向き合って頑張っているのは良いねぇ~』なんて、好々爺のごとく、ニコニコしながら話を聴いていました(本当に嬉しそうだった!)。

 

 

 

 

で、Cさんが一息ついた後、Bさんが話をしました。

 

Bさん:『Cさん、世の中って、昔と今、どちらの方が良くなっていると思う?』

 

Cさん:『今の子はかわいそうですよ。いじめや虐待とか・・・。先日の札幌のニュースは本当に胸が痛みました。』

 

Bさん:『そうだよね。本当にあの事件は痛ましい・・・。でもね、昔に比べたら、今は子どもの人権が確立できているんだよ。虐待・いじめ、概念が焦点化しているというのは進歩だと、僕は思うんだ。』

 

Cさん:『・・・。』

 

Bさん:『ニュースで取り上げられることが多いから、社会で虐待やいじめが多いように見えるけど、虐待はいじめはね、減っているの。戦前もだけど、戦後はね、子どもの人権なんてなかったのよ。親に殴られるのなんて当たり前。いじめがあっても当たり前の世の中だったの。それが少しずつ世の中が豊かになると同時に、“子どもを守ろう”という考えになってきた。これは長い目で見たら進化だし、良くなっているのよ。』

 

Bさん:『同様にね、昔は・・・昭和30年、40年くらいまではレイプも当たり前だった。昔はね、なかなか結婚できなかったから、既成事実を先に作っちゃえっていうことが、当然のように行われていたの。それがだんだん“だめだよね”となってきたの。今だけをみると、さも、とんでもなく悪い世の中にあると感じるけど、昔からみたら、ある意味今は幸せに近づいていると思うよ。

 

Bさん:『今でもたくさんの理不尽なことはあるし、課題もたくさんある。ただ、未来は明るくみていたいよね。そして、自分が取り組む活動は、楽しくやった方が良いのよ。運動は明るくないと続かないし、大きくならないのよ。』

 

Bさん:『区民もリスクマネジメントなど、声を挙げるようになっている。それは理不尽を感じることもあるけど、考えようによっては、それだけ民意が反映されているってことなんだよね。』

 

もう、本当に好々爺の表情で、初っぱなから確信をついてきたBさん。

 

その話し方がまた穏やかで、思わず聴き入ってしまった、私とCさんです。

 

確かに『べき論』から入る活動は、どうしても重くなりがちだし、苦しくなることも、多々ある。

 

それよりも、未来を明るくみながら、そこに自分たちの描いている姿を乗せて、楽しく活動をした方が、人は協力してくれる。

 

こうして読むと『当たり前だよ』と思うかもしれませんが、正論を振りかざすリスクに、改めて気をつけなきゃと思った私です☆

 

 

 

 

で、その後、Aさん・Bさん・Cさんで盛り上がっていた話が、『どう見えるかって重要だよね』ということと、『それにしても学校っていう仕組みは独特だよね』という話です。

 

曰く、いじめ等のニュースを見ると、さも一方的にいじめられている子がいるように映るけど、現場で教師が見ている限り、“どの場面を切り取るか(ニュースに流れるか?)”で、事実とは必ずしも一致しないイメージを、世の中に与えることが少なくないとのこと(結構ここは長く話していて、勉強になりました)。

 

また、“学校という場の独特さについては、幼少期から同年代の人ばかりを一カ所に集めて競争させるなんて、学校はある意味独特すぎるよね”という話でした。

 

そして、“昔の寺子屋みたいな多世代の交流の場があったら、もう少し生きやすくなるかもね”と言う話で終わりました。

 

その話の後、Aさんが来てこっそりと『加藤さん、子育ての活動を具現化する時、この場所を借りても良い?』と聞かれたので、『どうぞどうぞ』とお返事をさせていただきました。

 

 

 

 

Bさんはご自宅に要介護の奥様がおられるとのことで勉強会には参加せずに帰宅されたのですが、私にとっては、なんともステキな出会いでした。

 

そして、本当に偉い人というのは、柔和で親しみある風貌をしているなぁ~、と、改めて感じた私です。

 

また一人、人生のお手本となる方と出逢えたことに、感謝感謝です。

 

こうやって、たくさんの活動家の方々と会う機会のある私は本当に幸せです。

 

そして、場数を踏ませていただいたおかげで、少し話をしたら、『あ、この方は本物だ』とか、『あ、この方は活動を通じて自分売りをしたいんだな』とか、分かるようになってきました(これは隣区で地域活動をしている友人も言っていました。嘘みたいだけど、なんか分かるのです)。

 

 

 

 

自分の損得を超えた視点で、誰かのために活動を行える方がいる。

 

その事実に、いつも元気をいただきます。

 

本当に人生って楽しいし、人って素晴らしいと思います。

 

皆さんは、毎日の人との関係を大切に育んでいますか?