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訪問をありがとうございます。
一昨日(3日)、金融審議会は長寿化による人生100年時代に備え、計画的な資産形成を促すように報告書をまとめました。
これが、昨日テレビニュースでも取り上げられたとのこと、さまざまな感情を抱かれたと思います。
そりゃあ、『年金だけじゃ足りないから、皆さん2千万円準備してくださいね~』なんて言われたらビビりますよね。
私は『なんで人生100年時代と言いつつ、老後必要資産算出の年齢を“95歳老夫婦”にしているのだろう???』という、残り5年を加味した算出方法でないことに、強い疑問を抱きました。
『そこかよ!!!』というツッコミもありそうですが、この最後の5年間を敢えて算出していないところに、なぁんか変な意図を感じるんですよね・・・。
まぁ、95歳まで夫婦ともに生きているかという想定にも無理を感じましたが、あまり突っ込むと本質が逸れていくので、この辺でやめておきます。
ただただ、この報告書をこのタイミングで出すことで、景気悪化にならないよう願うばかりです。
さて、今日は『基準』と『マニュアル』について書かせていただきます。
これ、たまたま昨日マニュアルの話から、『以前ディズニーランド系の仕事をしていた』という方の意見をうかがった際に、『あぁ、この違いは大きいな』と感じたので、書かせていただきますね。
というわけで、まずは言葉の意味からですが、
基準:行動や判断の根拠となるものや数値。
マニュアル:ある条件に対応する方法を知らない者(初心者)に対して教えるために標準化・体系化して作られた文書。
となっています。
つまり、『一つひとつの行動までも体系化するか、方向性を示しつつ行動は個々の判断に委ねるか』という違いですね。
全員に同じ接遇や質の担保を図る際はマニュアル(手引書)が大活躍で、さらに行動などを解説するには『規則』が有効です。
一方で、このマニュアル・規則等に重きを置きすぎると、『個人の思考が低下する』というデメリットもあります(マニュアルやルールに沿って動くことで、自ら考える力が低下してしまうので、臨機応変さが求められる時にはツライ)。
最近はリスクマネジメントの観点から、このマニュアル・規則の視点で全体の質の担保を図ろうとする企業も多いのかもしれません。
一方で、ディズニーランドのように、サービス業で高評価を得ている企業は、意外に『行動基準』は設けるけれど、どんな行動を取るかは個々の判断に委ねている(と言っても管理はしていますが)企業もあります。
それぞれ、メリット・デメリットはありますが、ケアマネジャーで考えた時はどちらが良いのかなぁ~と、改めて考えました(バランスが大切なんですけれどもね)。
ちなみに私は『基準重視』の傾向にあります。
これは介護保険の規則が十分にある為かもしれませんが、職業倫理を踏まえて各自が『できない理由を考えるのではなくできる方法を考え実践する』を方針としています。
個別性を尊重する事業なだけに、ある程度の質担保のマニュアルも大切ですが、一番は『都度自分でどんな行動をしたらよいか判断できるケアマネジャー』になってほしいと思っています。
とはいえ、なかなかこれを職員の皆に理解・納得・実践してもらうことは難しく、私自身試行錯誤中です。
どなたか、良い知恵がありましたらご教示くださいませ☆