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訪問をありがとうございます。
昨日はほぼ一日事務所や喫茶店で資料作成をしていました(他はモニタリングが1件と来社相談が1件のみでした)。
そのおかげ・・・というか、久しぶりに長々と時間を使って、色々な考えをまとめることや新たな知識をインプットすることができました。
また、午後から子育てに関する勉強会が事務所内で行われたのですが、(こっそり聞きつつ)たくさんの学びをいただきました。
世の中って知らないことがたくさんあって、本当に面白いと思います☆
さて、昨夜は哲学者ヘーゲルさんから、色々なことを学びましたので、ここに忘れないように記載をさせていただきます。
高校生・短大生の頃と社会人の頃に、哲学を学びながら自分なりの思考力を鍛えていたことはあったのですが、ヘーゲルさんとは10数年ぶりの再会(?)です。
で、『何でヘーゲルさん?』と思われた方はおられるでしょうが、時代の流れの中で自由というものが主張され出した歴史の中で、ルソーやカントなどは『自由万歳!』と言っていたのですが、ヘーゲルはそれを良しとしつつも手放しに喜ぶことはせず、自由のもたらす危険性についても語っていたのです。
今、行き過ぎた資本主義と自由主義社会と人間の幸福を改めて考えている私にとっては、『とても勉強になりそうだ!』というわけで、様々な彼の主張を調べました(今回はガチで勉強です)。
ヘーゲルが自由を危ういと感じている部分は、『自由を追求すると孤独になる』ということです。
“みんなと一緒”という部分を外れて“自分だけ”という部分を追求していくと、どんどん孤独になり、孤独が進むと『生きる意味が解らなくなる』と彼は言っています。
人間は他者との関わりの中で自分の役割を見つけるという観点から『孤立化することは生きる意味が解らなくなる』と書いており、単に自分のことだけを追求するのではなく、他者との付き合いも含めながら自由を追求することを提案しています。
ここでのポイントは、“自分の自由を求める欲求と、他人に承認されたいという欲求の折り合いをどうするか?”です。
人は自由を求める欲求を持っている一方で他者からの承認欲求を持っていますが、この自由を求める欲求と承認欲求はしばしば矛盾します。
周囲に自分を合わせていると周囲から承認を得ることはできますが、個人の自由を満たすことはできません。
一方で、自分の好き勝手に過ごしていたら周囲の理解・承認を得ることは難しいです。
この矛盾の克服方法(成長過程)を、ヘーゲルはこう記しています。
1)生死をかけた承認の戦い(自分を認めさせたくてケンカする・他者に勝ってポジションを取りたいから競争する)
2)自分だけの価値の追求(競争を馬鹿らしいと思い、人から認められたいと思うと競争の奴隷になってしまうから自分で自分を承認出来たら良いという考え方・名誉や出世など世間の価値を捨て自分の価値優先で生きていくという主義(ストア主義))
3)普遍を求める意識の誕生(自分も他人も認められるものを追求したい・弁論法)
この3を追求することができた時が、自由と承認のバランスが一番取れるのだという考え方です(勝ち負けではなく、より良いものにしたいという考え方)。
この3を実践する時に大切なのは、『率直に意見交換をし、普遍性(誰もが納得するもの)を諦めない意識』があると言います。
周囲の空気を読むのではなく素直に相手に『尋ねる』。
この『尋ねる』という行為は何よりも相手を尊重することになります(空気を読む(忖度)ということは自分が勝手に相手を尊重しているつもりなだけなので、相手を本当に尊重していることにはならない)。
対話を続けることでお互いを知り、愛をもって色々なものを共有することでつながりを深めていく。
その中で、自分が関わる人が自分のことを大事に思ってくれていることを感じることができた時に、とても大きな幸福を感じることができるのではないか?
あぁ、とってもスッキリとしました。
物事を二項対立的に捉える事の多い社会で、『対話を重ねながらベストな方法を考えていく』ことは、とても大切だと思っています。
以前、何かの本で読んだことがありますが、本当の自由は「自分にとっての自由と他人にとっての自由を両方満たすもの。自分だけの自由はただのわがままである」と書いてあったことを思い出しました。
その「お互いの自由を満たすために対話が必要」という考え方は、非常にすっきりします。
そして、私自身、自分の“善”を絶対とせず、色々な人からの視点をいただきながら三方よしのイメージでアップデートしたいなぁ~、と思いました。
いやぁ、日々勉強です☆