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訪問をありがとうございます。
昨日は、1日外出していました。
今日も昼から外出し、明日と2日かけて首長交流会に紛れ込んできます☆
さて、昨日は昨年購入した本を読みました。
というのも、とてもお高い薬品として登場したがん治療薬「オプジーボ」の効果についてのニュースを観たため、社会保障について改めて考えてみたいと思い読み返したのです。
社会保障関連の書籍はたくさん読んでいますが、中でも江崎禎英さんが書かれた『社会は変えられる』という書籍はとても分かりやすく、かつ、本質をついた展開をしています。
社会保障の現状を非常にシビア(冷静)に捉えつつ、それを悲観することなく前向きに転換しながらできることを探し、提案している一冊です。
社会保障関係者にはぜひとも一読いただきたい書籍です(この方の主張を私は全て賛成ではありませんが、たくさんの気づきとそこからの思考の発展をいただきました)。
購入後、時々読んでは元気をいただいているのですが、いくつか(といっても長いけど)引用させていただきます☆
※本文をそのまま引用するため長いです。
『現在の社会保障制度の状況は、太平洋戦争の末期に似ています。一説には、一つの予算費目が国家予算の3割を超えると、社会は破たんに向かうと言われています。歴史的には太平洋戦争が始まる段階における軍事費がそうでした。今、社会保障関連の予算は、国家予算の3割を超えています。しかも国の政策を実施するための予算である一般歳出における社会保障関連の事業に使われています。(P12 )』
『物事に行き詰まった時、一歩引いてより広い視座から全体像を俯瞰できるかどうかで、その後の展開は大きく変わります。傍目八目という言葉があるように、少し離れた所から全体像を見れば、豪華客船は推進力を失い危機的な状況にあることがわかります。しかし、船の中にいる人には、多少船足が遅くなっていることは感じられても、船全体がどうなっているのかはわかりません。(P15、16)』
『注意しなければならないのは、制度がうまく回らなくなったからといって、制度利用者に自粛を求めたり、制度そのものを否定するような極端な議論に走ってしまうことです。どのような制度もそれを整備する際には合理的な理由があったはずです。安易に「死生観」に逃げ込んだり、制度の抜本改革を叫ぶのではなく、守るべきものと変えるべきものを冷静に見極める必要があります。(P22)』
『誰しもが心の中では「このまま進めば大変なことになる」と気づいています。しかし「自分は今まで通り頑張っていれば誰かが何とかしてくれる」と思っていると、太平洋戦争と同じ轍を踏むことになります。あの時、軍人も政治家も「このままではいけない」とわかっていながら「そんなことはとても言えない」という社会の空気に流され、何もできないまま破たんを迎えたのです。(P101)』
江崎禎英著 「社会は変えられる」より引用
社会保障ほど視点がバラバラでまとまりにくい議論はないと、私は思っています。
そして、時代の転換期の今だからこそ、今までの「あるべき論」に捉われず、個人の損得に縛られず、「どうすれば私たちは幸せに生活することができるのだろうか?」という全体最適の視点で考え行動することができるかが問われていると私は思っています。
だから、私は私にできることから取り組みます☆
皆さんは、どんなことを考えどんなことに取り組みますか?