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2019-05-03 07:36:00

訪問をありがとうございます。

 

一昨夜は帰宅の電車内で、久々に吉田松陰さんの本を読みました。

 

以前も書いた事があるかもしれませんが、私が尊敬する方は、二宮金次郎さんと吉田松陰さんです。

 

二宮さんは“地域を良くする”とコミットし、自分の財を投げうってまで貢献し、最終的にきちんと利益を上げた素晴らしい人です。

 

吉田松陰さんは、徹底して国のために自分に何ができるかを考え行動した人です(ちょっと考え方は偏っている部分もありますが、根本的なマインドを尊敬しています)。

 

そんなお二人の共通点は“自分の利益ではなく社会を良くするために行動していた”ことと、“圧倒的な熱量と行動力で周囲を巻き込みながら活動を進めていった”ことです。

 

はい、一歩でも彼らに近づけるよう私自身も精進したいと思います☆

 

 

 

 

さて、今日はこれからの3日目で、地域について書かせていただきます。

 

相変わらず私の勝手な予測ですので、興味のある方はお読みいただけたら幸いです。

 

恐らくですが、これからの10年間で雇用を始めとして、社会保障の様々な部分が変わっていきます。

 

制度自体がなくなることはないでしょうが、制度の内容は大きく変わり、より一層厳しいものになると感じています。

 

そうなると、自然と地域で行われている事業も縮小せざるを得なくなります(様々な支援の縮小化が進みます)。

 

そうなると、今の国民は“自助で何とかならなかったら公助”という流れになっていますが、これが通用しなくなるのですよね。

 

そうなった時に困らないまちづくりができるかが、今後のまちの住みやすさを大きく左右すると、私は考えています。

 

 

 

 

で、ですね、これは地域活動をしていて実感することですが、地域活動やボランティアって“個人の損得勘定”で行った場合、拡がらないのです。

 

じゃあ、どうしたら良いのかというと、以前から書かせていただいている『利己的利他主義』が一番しっくりくるかと、私は考えています。

 

※利己的利他主義:情けは人の為ならずとも言われますが、『協力』を選択することが結局は自分のためになるのだという考え方。

 

 

 

 

『集団全体としてはこうすれば良いとわかっていても、誰も自分から進んでそうしようとはしない』状況を『社会的ジレンマ』と言いますが、今の日本はある意味この状況に溢れていると感じています。

 

その心理には『自分だけ損をするのはイヤだから』というように言われており、結局、個人の利益VS全体の利益を考えた時に葛藤が生じるのだと思います。

 

その気持ちはとてもよくわかるし、だからこそ(条例等を活用して)正直者がバカを見ない仕組み(制度設計)にすることと、一人ひとりのマインド(損得じゃなくてお互いさま精神を持つこと)の両方をバランスよく進めていくことが大切だと私は考えています。

 

制度設計とマインド転換を車輪の両輪のようにバランスよく進めていくことで、『利他的利己主義が可能な地域にする』ことが、優しい社会の実現にはとても大切だと感じています。

 

そして、当区で考えた時(恐らく他の地域でもそうでしょうが)、この利己的利他主義に切り替えることができるかは、今後5年以内の間で決まってしまうと思っています(だから私は焦っています)。

 

 

 

 

“なぜ5年以内なのか”の根拠ですが、これには2つの理由があります。

 

1つは、(実際に地域活動を行っている方々は実感されていると思いますが)現在地域活動を行っている大半は70代の方々です。

 

そして、いわゆるNPO等法人化していない団体のほとんどは、明確な後継者がいません。

 

協力会員はたくさんいますが、リーダーが立ち上げから頑張っており、そのリーダーが引退した後に引き継ぐ人がいないのです。

 

そう考えると、今は活動団体が数百あったとしても、5年後にはその半分に減っている可能性もあるのです。

 

更に、もう1つの根拠として『本当の意味で地域のお互いさまを知っているのは昭和21年以前に生まれた方々』なんです。

 

昭和21年は生活保護の制定された年ですが、この年以降、日本は困りごとがあると国が解決するようにスライドし、ご近所付き合いを知っている方はいても、本当の意味でのお互いさまを知っているのは、昭和21年以前に生まれた方々だけということがわかります。

 

この方々が元気なうちに、一人でも多くの人がこのマインドを学んでおかないと、“助け合い必要だよね”とはいっても、その方法をどうすれば良いのか分からず、立ち往生することになると感じています。

 

 

 

 

今、取り組まれているボランティアや活動の大半は、地道なお互いさまというよりはイベント的な要素を強く持っていると感じています。

 

それは啓蒙活動としては素晴らしいことですが、同時に、日頃からの助け合いマインドも育まないと、地域が豊かになることは難しいと私は感じています。

 

また、区の施策で一番行ってはいけないことは、安易に支援に財源をつけてお金で解決することや、形だけの支援体制を取り“対応したつもりになる”ことだと私は感じています。

 

地域力向上には様々な手段がありますが、行政や一部の意欲のある方々に任せっきりにするのではなく、働き方改革で上手に時間を使って、一人でも多くの方に、地域を知り関わっていただきたいと思います。