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訪問をありがとうございます。
昨日は、午後から健康マージャンと会議がありました。
ケアマネジャー以外の仕事をすることが日常で当たり前になると同時に、今月から入職してくれた職員に担当を徐々に引継ぎしながら、寂しさと安心感と両方持っている私です。
さて、今日はタイトルを見て『???』と思った方もおられるかもしれません。
これは、私自身がケアマネジメントの時に気をつけていることなのですが、「誰かに何かを聞かれた際は、答えのみでなくなぜそうした方が良いのかの理由を掲示する大切さ」について書かせていただきます。
なぜこうした結論に至ったのかの背景の説明も同様です。
これはどの職業でも言えることと思いますが、「経験が長くなるほど分からないことが分からなくなる」ことってあると思います。
ベテランほど新人マニュアルを作るのが苦手とか。
これって“自分の中で当たり前化したこと”によって、意識が無意識になっていくのですよね。
そして、ケアマネジャーの多くが、時間ややることに追われています。
一方のご本人・ご家族は、介護保険利用始めでも長年利用していても「分からないこと」ってたくさんあるのですね。
このことを意識して、相手の反応を確認しながら丁寧に面接を進めていかないと、ご本人・ご家族はいつまで経っても介護保険を理解することはできず、その人らしい支援を行うことは難しいと感じています。
いちばんよく聞く言葉が「一生懸命説明してくれるけどよく分からない」というものです。
分からないから結果「ケアマネさんにお願いしちゃう」となり、「自分の人生を設計することを放棄」してしまうというか。
それだけは避けいたいと、常日頃から思いながら面談をしています。
で、その“丁寧に”のやり方が、「手段だけでなくどうしてかの理由や説明」も具体的に伝えていくことを、私は意識しています。
何かがあった時にその解決方法を提示し選択していただくことがベースとなりますが、その際に伝え方を一段抽象化して伝えるというか、「解決の手段」を伝えるよりは「なぜその方法が良いと思ったのかの理由」を伝えたり、「その方法を思いつくまでの理由」を説明します。
そうすると、大抵の方は少しずつですが介護保険の制度ルールを理解していってくださいます。
小さなことですが、「なぜこの頻度でこの事業所のサービスを提案したのか?」とか、「なぜこの支援を受ける際にこういうルールがあるのか」など、意識して伝えていくだけで、介護保険の制度を理解していただき、主体的に生活するために上手に活用していただく。
これ、とてもとても大切だと感じています。
逆にNGワードは「ルールだから」です。
この言葉ほど、理不尽な言葉はないと個人的には思っています。
どういう経緯でそのルールができたのかを説明することができたら、相手も納得して上手に介護保険の利用を行えるのではないかと思うのですよね。
昔、何かで読んだのですが「お腹が空いている人がいたら、魚を与えるより釣りの方法を教えることが大切」という言葉に似ているかもしれません。
手段の提案だけではなく、その方法も伝えていく。
なんて、介護保険は複雑怪奇だからこそ説明を端折りたくなってしまいますが、「自分で決める」を尊重するために、少しずつ制度についての説明を行っている私です。
どうせなら、納得して制度を活用してほしいですし、後悔の無い毎日を過ごしてほしいですものね☆