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2018-10-20 07:35:00

訪問をありがとうございます。

 

昨日はたくさんの方が来社してくださいました。

 

朝一番は、数年前に施設研修講師で関わりを持たせていただいた方がわざわざ千葉から来てくださり近況報告を兼ねてお話をさせていただきました。

 

サービスBの最中に尊敬する地域の方が「近くに寄ったから」と来てくださり、区内大学創設に向けての話をしました。

 

その後、来年から当社で行う予定の健康麻雀の方との打ち合わせや、サービスB担い手さんが事務所の飾りつけをしてくださったりで、気がついたら16時になっていました。

 

人が来てくれる環境というのは、なんともありがたいですね☆

 

 

 

 

さて、一昨夜に社会保障について話をした時に、こんな質問が出ました。

 

「国がお金が無い無いと言っているけど、医療保険についてかけた額と受ける金額を考えたら、足りなくなるわけがないのではないか?」というものです。

 

具体的にはこのような質問でした

 

【私の説明】

現在の医療保険について、75歳未満の方々は1年間に平均23万円弱の医療保険を一人平均使っています。

 

75歳以上の方は、1年間に平均94万円強の医療保険を一人平均使っています。

 

【質問】

一人の人が年収500万円だとして、健康保険を70歳まで1割(50万)支払った場合、50万円×50年=2500万円を納めている。

 

75歳から85歳まで生きたとして、使った費用は94万円×10年=940万円。

 

今まで支払った保険料で賄えるのではないか?

 

 

 

 

ここまで真剣に考えてくださる方がいるというのは素晴らしいと思います。

 

そして、やはり財源は足りないという結果であることの説明をさせていただきました。

 

理由としては「健康保険が共助だから」です。

 

 

 

 

私たちの納めている保険料は、自分が使うためのものではありません。

 

じゃあ、誰が使うのかといったら「保険対象者全員」なのです。

 

分かりやすい例えで書くと、年金を一番得として受け取っているのは、「年金をそもそもかけていない世代の方々」です。

 

支払いゼロで、受け取りだけしているのです(それが良いとか悪いとかの話ではありません)。

 

国の保険は、「自分のためではなく、今の保険使用者の為に払っている」なのです。

 

だから、「共に支え合おう」の共助なのですね。

 

そして、高齢になるほど健康リスクは高まるため、高齢者が増えるということが悩ましい課題になっているのです。

 

また、生産人口全員が就労しているわけではありません。

 

というわけで、今の国民の平均年収は450万弱というリアルに計算するとこんな感じになります。

 

 

 

 

【20歳で就職し65歳まで平均年収50万円で働き85歳まで生きた人の場合】

 

支払った額:50万円×45年=2250万円。

 

使った額(0歳~75歳):23万円×75年=1725万円。

 

使った額(75歳~85歳):94万円×10年=940万円。

 

収支差額:2250万円-1725万円-940万円=-415万円。

 

 

 

 

働いている人ですら現在の平均寿命で計算したら、医療費負担は払った額よりたくさんの支出となります。

 

しかも、国民全員が働いているわけでもないわけで、その分の費用は就労者が負担しています(専業主婦や就労できない方々等)。

 

そう考えると、国が医療費の増大に対しての施策を考えようとしている理由がご理解いただけると思います。

 

100歳まで長生きしたら、いくらの医療保険がかかるのでしょうか。

 

なんて、今日は数字の話ばかりですみません。

 

 

 

 

 

 

私はオタクですが、今の国民が社会保障に興味がなく、不安不安と言いながら「なんとかなるだろう」「自分が割を喰うことはないだろう」という自信を持っていることや、関心を持たないことに不安を感じます。

 

興味があるなしではなく、自分たちの生活なんだけどな、と思います。

 

そのため、一昨夜話をさせていただいた際、こういう質問をしていただけたことはとても嬉しかったです。

 

 

 

 

いつも書いていますが、国というのは国民の集合で、自分たちのために組織として機能しているものです。

 

難しく感じるかもしれませんがそのあたりを理解していただき、国に丸投げ・困った時は依存するのではなく、まずは国の現状を知り、「自分たちの生活は自分たちでどうにかしようというマインドを持つ」ということが、っても大切だと思います。

 

ちょっとの助け合いで削減できることって、たくさんあります。

 

そのことを、一人でも多くの方に感じていただき、主体的に社会保障を考えていただきたいと、改めて思いました☆