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2018-09-03 07:25:00

訪問をありがとうございます。

 

今日は、以前から言われていた台風の影響か、雨風が朝から強いですね。

 

今回は大きい模様なので、無理な外出は控え安全第一でいきましょう。

 

 

 

 

さて、今日は先日地域住民の方と話をした内容について書きます。

 

その方の住んでいる集合住宅は、見守りから助け合い・地域のイベントまで主体的に団地内で行っています。

 

基本的に、『困りごとはまず自分達で考え、できることとできないことを分けて、できることに取り組む』というのです。

 

話を聞いていて、『困った=行政に頼る』ではなく、『困った=じゃあ(自分達で)どうしたらいいか』の姿勢と行動は、素晴らしいと思います。

 

 

 

 

で、ですね。

 

その方に『嬉しかった思い出とかありますか?』と聞いたら、『以前は困ったと言われていた人が、団地の中でも主体的な参加者(担い手)になってくれた』という返答を受けました。

 

団地内で、不安定な言動をとっていた方(Aさん)がおり、周囲は対応を持て余していた。

 

その中で、団地内の同じ仲間ということで、その方はじっくりとAさんと向き合い、何に不満を持っているか・どうしたいのかを聞き、『一緒に』解決策を考えたというのです。

 

それを数回行うと、Aさんは心身共に前向きになり、自ら団地内の助け合いやイベントの役を担うようになった。

 

不安定な言動は、ほとんどなくなりました。

 

それを一番喜んだのは、Aさんのお母さんだとか。

 

そしてAさんは今では団地内で大切な戦力として、団地内活動に精力的に関わってくれているという話を聞きました。

 

 

 

 

心身が不安定になった時に、専門職の介入は必要かもしれませんが、やはり大切なことは『本人とキチンと向き合い、毎日の生活の場でどれだけ温かく見守れるか?』ということを、改めて学びました。

 

『困った人』とレッテルを貼るのではなく、『何に困っていてどうしたら解決できるのか?』を本人と向き合い、一緒に考え行動する。

 

この『寄り添う』は、日常生活を共にする地域の力が一番大きいと思います。

 

とはいえ、個が尊重される現代では、なかなかもって難しいかもしれません。

 

まずは、自分の住まいの人たちに対してアンテナを高くして生活してみるところから始めても良いかもしれませんね。

 

 

 

 

私自身、対人援助の仕事をしていていつも思うことですが、何かがあった時に解決するまでには時間を要します。

 

そこに、根気よく程よい距離で関わり続け本人と向き合い一緒に伴走することが、結果遠回りなようで一番効果的な方法であることを忘れていました。

 

反省ですね。地域の方々と話をして、専門職としてでなく人としての姿勢や大切なことをたくさん教えていただけることを、改めてありがたいなぁ~、と感じました。

 

そして、そういう一つひとつの話を聞くたびに、当区が好きになる私です。

 

皆さんは、困りごとが生じた時にはどのように解決していますか?