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訪問をありがとうございます。
入梅したのに、相変わらずの暑さですね。
無知な私は知らなかったのですが、曇りでも紫外線は出ているようです。
『え~、知らなかった』と言うと、『常識でしょ』と一言☆
はい、今後はいかなる時も日焼け対策を行います。
皆さんは日焼け止め対策をされていますか?
さて。
毎回長々と書いておりますが、今回は“ボランティア”というものについて考えてみたいと思います。
他国と日本のボランティアに対する感覚は大きく違うと言われています。
これは、特別な宗教を持っているかどうかの違いだという方もおられます。
真相は分かりませんが、日本人はボランティアというものに対して垣根を高く感じており、大事(おおごと)に受け取っていると私は感じていました(過去形です)。
だから、その垣根を下げることで、地域の担い手を増やすことはできるのではないかと考えたのですね。
なんと単純な思考回路でしょう☆
実際、“ちょっとのお手伝いならするよ~”と言ってくださる方も多く、“当区はなんて人情に溢れた地域なんだろう”と感激したものです。
・・・が、私の認識は甘かったのです。
垣根が高いどころか、今、地域でボランティアを担っている方々は、とんでもなく大変なことをしているということを、この3年で実感しました。
まず、中心となるリーダーの方は、ほとんどが一人で役を担い、活動がスムーズに進むよう根回しから、全体への連絡を始め会場探し等、多忙に駆け回っています。
そして一番驚いたのは、ボランティアに励んでいる方々は、一人で何役もの役割を“掛け持ち”しているんですよね。
その忙しさに個人差はありますが、私が関わっている方は、下手したらフルタイムの仕事よりも多忙かもしれません。
ご本人たちが納得して、主体的に活動をされています。
本当に素晴らしいマインドの方々で、私は彼らが大好きですし、とても尊敬しています。
実際に活動をされている方々は、決して不満も文句も言いません。
自分にできることに真摯に取り組み、見返りなんて考えていない方ばかりです。
が、それを“当たり前に当てにする”ことから転換期が来ていると感じるのは、私だけでしょうか?
今のボランティアは、労力と時間以外に、お金持ち出しまでして活動をされている方が殆どです。
ご本人の自覚有無は不明ですが、交通費や会議のための差し入れ等、結構な経費を自己負担しています。
大きいお金になると、社会福祉協議会や行政に『お願い』しに行ったり、助成金の申請(本当に面倒くさい!!!)を行っています。
しかも、こういう地域活動は、『基本自己報酬0』です。
社会の役に立っている方々が、なぜ『お願い』したり、助成金の申請という負荷の高いことまでしなければならないのか?
これ、普通なのでしょうか?
私は、労力と時間を使う事はアリだと思いますが、少なくとも金銭面では持ち出しをしなくてもよい形を取らないと、今後、地域でボランティアや担い手を増やすことは、困難だと感じています。
というわけで、現在は、勝手にボランティアの方々が、安心して楽しみながら活動に専念できるために、資金面での仕組化を検討中です☆
ここからは余談です。
私が知る限りのボランティアをされている方々は、概ね70代の方が多いです。
もしくは、それに近い年齢。
女性であれば、65歳以上の方々が多い感じでしょうか。
で、ですね。
最初は、定年退職された後の年代の方が募っているから、こういう年齢構成なのかと思っていました。
が、最近は、どうやらそれだけでもなさそうだということを感じています。
なぜ年齢層が集中しているのかを考えていたのですが、私は3つの理由があると思います。
1つ目は、当区の急激な人口発展が45年ほど前で、その時に自治会(マンション単位)でスターティングメンバーとして関わった方々が、その後も継続して活躍してくださっているということ。
2つ目は、社会情勢の大変な部分をうまく当たらずに過ごせた世代だから。
最期は、“家族や地縁という繋がりを経験しているから”ではないかと思うわけです。
1つ目は当区限定のことなので割愛します。
また、3つ目も言葉の通りなため割愛させていただきます。
今回は、2つ目についてダラダラと書かせていただきます。
戦後生まれで戦争経験はなく、幼少期には国の復興に向けてみんなが一致団結したり、社会保障制度も整備され、高度経済成長期のイケイケ日本で思春期を過ごし、終身雇用に恵まれ、バブル崩壊後の雇用形態の変化時の影響は最小限にしか受けず、年金も比較的しっかりといただいている年代って、実は70代の方々だけなのですね。
ある意味、一番幸せな世代と言っても過言ではないと思います(注:楽な人生という意味ではありません)。
80歳以上の方は、自身の記憶に残る戦争を体験しており、老年期は国の恩恵をたっぷり享受されていますが、高度経済成長期の苦労した部分を担っていたり、嫁姑や地域・社会の『あるべき論』に個を潰されていた年代であり、決して順風満帆ではなかったと思います。
また、60代の方は、一番脂が乗っている40代(年功序列期は40代後半~50代の役職で旨味を得られると信じて働いていた方が多かった!)という年齢で失業率が一気に高まり、再就職するにも年齢等で苦労をされた方が多い年代だと思います。
そういうことを考えると、70代の方々って、他の世代に較べて心身にも金銭的にも余裕のある方が多いと感じています。
そして、ボランティアって、心身に余裕がないと継続して行う事は困難なのです。
そう考えると、これからますます拡大しないといけないボランティアの在り方自体を、見直す必要があるのではないでしょうか?
少なくとも、お金の部分は心配しなくても良い仕組み。
ボランティアは無報酬だから良いという方もおられることは十分承知しています(そういう実験結果も出ていることは承知しています)。
が、今後の社会を考えた時、少なくとも団体や組織自体は資金確保ができ、集いの会場費や交通費等は持ち出しのない形を作らないと、ボランティアの拡大は困難でしょう。
個人は、ガッツリ参加したい方はできるように、そして、楽しんで参加できるくらいの方はそうできるように、自分の環境に合わせて選択肢は多い方が良いと思います☆
長々と書きましたが、私はこれからの社会でボランティアの輪が広がってほしいと思います。
それも、ホンのちょっとの優しさで良いのです。
小さな優しさを集めれば、大きな力になると思うから。
誰かのために何かをするという行為は役割意識と承認欲求を満たします。
そして、それは健康寿命や生きがいの向上にも繋がります。
私は日本に生まれて本当に良かったなぁ、と思っています。
そして、このステキな社会を、次の世代に繋ぎたいと思っています。
人が人と交わることで優しさが伝播して、住みやすい社会を創りたいと真剣に考えています。
なぁんて。
朝から、超長文になってしまいました(1時間もかかってしまった!)。
明日は、軽い内容にします☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。