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2018-06-05 07:16:00

訪問をありがとうございます。

 

昨日も通常運転の私でしたが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

 

今回も、長々と書いてしまう恐れがあるため、前置きは短くして書かせていただきます。

 

前回は、『超高齢化とデジタル進化によって雇用の形態が変わって、社会保険自体が維持できなくなっている』ということを書かせていただきました。

 

今回は、社会保険が維持できない今、どういう形になっていく可能性があるか?ということについて書かせていただきます。

 

あ、これは私見であり、私の書いていることが『絶対』ではありません。

 

なので、皆さま各自でも社会情勢を調べて、ご自身なりの動向を予測していただけたら幸いです。

 

 

 

 

社会保険の破綻。

 

このままいけば、その日が来るのはそう遠い日ではないと私は予測しています。

 

そして、それを防ぎたいと考える国は、どうにか社会保険が維持できるよう仕組みをいじろうとしているのですよね。

 

今まで散々票取りのために後手に回してきたツケが、もうできないことにやっと気づいたわけです。

 

それが、財務省であれば、介護保険に対して『介護保険料の原則2割負担』であり、『ケアプラン作成の有料化』等であるわけです。

 

年金の額も、ジワリジワリと減っていますし、税金の額も増えているわけで。

 

でもそのスピードでは、追いつかないわけです。

 

国の対策以上に、社会保険料の給付率は高いのですから☆

 

 

 

 

そこで出て来たのが、『ベーシックインカム』です。

 

個人的には、オランダが実験を開始すると言われ出した2014年から注目していました。

 

これは簡単に言うと、『国民全員に平等に必要最低限のお金をあげるから、自分たちで何とかしてね』という制度です。

 

国民全員というから、オギャーと生まれた0歳の赤ちゃんから高齢者まで、全員です。

 

ちなみに、ベーシックとは基本的という意味であり、インカムとは所得という意味があります。

 

今の日本だと、月の配分は7万円だとか8万円だとか言われています。

 

財源は、今まで通り取られている税金と、社会保険をなくしたことで浮く人件費(公務員とか社会保険庁とか不要となる機関の人件費)で賄うとされています(税金の割合がどのくらいになるかは不明ですが・・・)。

 

『コストを最大限削減してその分皆さんに分配しましょう』という、極めて効率的な制度なわけです。

 

 

 

 

このメリットとしては、ざっくり言うと、不平等の解消・貧困対策・少子化対策・時間の使い方が自由になる、という点が挙げられています。

 

不平等の解消という部分については、50歳前の世代以降は、社会保険料(特に年金)は支払った分もらえないという“不平等”が明確になっています。

 

これは以前から大きな不満を生んでいるのですよね。

 

介護保険もそうですが、社会保険って、『保険料をかけていない人ほど手厚い支援を受けていて、ガッツリ受けていた人ほど十分な保障を受けることができない』といういう仕組みになっています。

 

孤独化・孤立化が進み、助け合いの気持ちが薄れてきているからこそ、“だったら自分で何とかしたい”という気持ちが生じるのは、ある意味、当然の流れかもしれません。

 

貧困対策としては、一定の所得を担保することで、制度の狭間や知識がなくて支援を受けられなくなる人というのが、減るわけですね。

 

同時に、生活保護などの不正受給はなくなります。

 

また、(満額かは別として)オギャーの0歳児から所得がもらえるわけだから、『お金がないし社会情勢が不安定だから』という理由で出産をためらっている不安は解消されます。

 

他、今まで『日本国民の三大義務』とされていた就労が、義務でなくなるわけです。

 

最低所得はあるのだから、仕事をしたくない人はその所得の中で生活してね、それ以上に暮らしを豊かにしたい人は働いてね、ということ。

 

こう聞くと、『なんだ、ベーシックインカム、いいんじゃない?』と考える方もおられるかもしれません。

 

 

 

 

一方でデメリットとしては、財源確保の方法もありますが、「そもそも現在の社会保険の恩恵を受けている人は生活ができなくなる」という課題があります。

 

何度も書いていますが、ベーシックインカムの導入により社会保険は無くなるわけです。

 

つまり、医療保険や介護保険を受けている方々は、「全額自己負担」となるわけですね。

 

月7〜8万円で衣食住以外にそれらも賄えますか?という話です。

 

また、世の中に沢山いる社会保険に関わっている機関に勤めている人達は、自分達の職がなくなるといことで、デメリットを感じるでしょう。

 

※ベーシックインカムの導入で働く人が減るという意見もありますが、それはないと私は考えています。

 

ここまでお読みいただいて理解されたと思いますが、ベーシックインカムとは「全て自己責任」なんです。

 

「困ったら国が助けてくれる」という考えが、通用しなくなるわけです。

 

これはある意味、今までのツケ(モラルの低下)が回ってきたということなんです。

 

 

 

 

物事は相対性です。

 

誰かにとって都合の良いことは、誰かにとって都合の悪いこともあるのです。

 

そして重要なのは、これは日本だけでなく世界的に検討されている制度であり、個々が損得で賛否する話ではなくなっているということです。

 

日本は国会で物事を決めます。

 

その時に、ベーシックインカムのを推奨する立候補者が多く当選すれば、一気に制度として導入されるでしょう。

 

その時に焦っても時すでに遅し、です。

 

そうならないためにどうしたら良いか?という部分で、社会保険に携わっていて全体を俯瞰的に捉えることのできる、ケアマネジャーの価値があると考えています。

 

具体的に私が提案するのは「地域の中で社会保険に変わる助け合いを作りましょ」ということなのです。

 

長々と書きましたが、言いたいことはそこなのです。

 

前回書きましたが、デジタルが担う部分は担えば良い。

 

その分、人にしかできないことを考えて、行動に移していくということが大切になってくるのです。

 

といわけで、皆さんは今までの社会の流れ、今後の社会の動向を踏まえて、何をしますか?