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2018-05-26 07:43:00

訪問をありがとうございます。

 

昨日の内容もそうですが、私、今年度は特に、今後の国(社会保障等)の在り方というマクロの視点と、個別ケアマネジメントというミクロの視点で、様々なことを考えて実践していく、と自分で決めています。

 

というのも、社会保障が根本の見直しを行わないでつじつま合わせをすることに限界を感じているのと、テクノロジーの進化で時代が大きく変わる過渡期に来ていることを感じるからです。

 

そのためには、一度『あるべき論』を外して、どうすれば三方(国や納税者・利用者・支援事業者)良しの仕組みになるかを、本気で考える必要があると感じるからです。

 

このままいけば、利用者の負担増だけでなく、消費税は跳ね上がるわ、ますます保険者の書面チェックが厳しくなるわで、誰しもが不幸な方向に向かってしまうと思うのですよね。

 

そんな暗い社会はイヤだ!!!

 

社会全体を救おうなんて考えてはいないけど、少なくとも、自分が関わった人は笑顔で毎日を過ごしてほしいと思うのです。

 

そんな単純な理由で、ガチに今後の社会の在り方から、地域・個人の関わり方について考えています☆

 

といっても、私の頭では大したことは考えられないので、このサイトをきっかけに、少しでも多くの方が『どうすれば今後の社会は明るいものになるか?』を一緒に考え行動に繋げていただけたらなぁ~、と思っています。

 

この気持ちが読んでいるあなたに伝播しますように!!!

 

 

 

 

と、何だか前置きが長くなってしまいましたが、今日は、『安心と安全』について考えてみたいと思います。

 

福祉関係者であれば、『安心と安全』と聞くと、『欲求』と答えたくなりませんか?

 

そう、これはマズローも第二段階に挙げている部分ですね。

 

マズローの5段階の欲求説について、『段階』と書かれている部分に、私は人の可能性を感じます。

 

あ、私はマズローの段階欲求説を、一つの大きな指標にしており、これは『自己実現理論』と言われるだけあって、自立支援に向けてのある意味指標になっていると思っています(あ、これ以上書くと完全に脱線する・・・)。

 

 

 

そんなケアプランでも良く記載されている『安心・安全』についてですが、この安全について、私たちの捉え方は少し偏り過ぎていると感じるのは、私だけでしょうか?

 

事故等リスクに対する安全の保障が。

 

マズローが説いている『安全』とは、“安全な場を求める要求”とあります。

 

安全性、経済的安定性、良い健康状態の維持、良い暮らしの水準、自己の防止、保障の強固さなど、予測可能で秩序だった状態を得ようとする欲求(セーフティネットを含む)。

 

高齢者は年齢を重ねるとともに、安全の確保は困難になっています。

 

が、そこにだけ注目して、本人が必要と感じていないにも関わらず、“危険だから〇〇を導入しましょう”と必要以上に強く言うのは、ちょっぴり乱暴な気がするのは私だけでしょうか?

 

高齢者の方って、自身の身体を分かっていて気をつけている方が多いです。

 

でも、転んでしまう事もある。

 

これ、予測できることを防げなかったと言えなくもないけど、この提案をされる時の利用者って、『なんともやるせない気持ちになる』のだそうです。

 

“わかっているよ、自分が若い頃と較べて身体が利かなくなってきていることなんて。だけど、自分で折り合いをつけて何とか自分の力で頑張りたいんだよ”という気持ちを持っている方って、結構多いです。

 

ケアマネジャーが親身に心配してくれているのは分かるけど、提案で自分がダメ人間と否定されていると感じている人って、少なくないと私は感じています。

 

そう考えると、安全の確保は大切だけど、それを提案するタイミングと本人の気持ちを最大限配慮することって、とても大切だと思うのです。

 

生暖かく見守る姿勢、とでも言いましょうか。

 

 

 

 

ネグレクト(自己放棄で虐待の一つ)でない限り、基本はご利用者の主観を最大限尊重したいと、私は感じています。

 

危険を予測した際は、それをご利用者がどう感じているかを確認し、その返答で提案をするかしないか、情報提供をするかしないか決めるか考える。

 

直接提案や支援を導入しなくても、チームのメンバーに『この間訪問したら、ここの部分に危険を感じたんだけどどう思います?』と聞いても良いし、『ちょっと心配だから支援に入る時にさりげなく気にしてください』というだけでも十分な場合はあると思うのです。

 

 

 

 

人が生きている以上、リスクをゼロにすることはできないし、大切なことは、ご利用者自身がどの程度リスクを受け入れているかだと、私は思います。

 

その感じ方は人それぞれなわけで、だからこそ大切なことは、ご利用者自身がどこまで自身の現状を受け入れ、これからの生活に対するリスクをどう捉えているかだということ。

 

正論が正解ではない。

 

これは私が小さい頃、父親に言われた言葉ですが、まさに正論が相手の自尊心や意欲を奪ってしまう事もある。

 

そのことを私たちケアマネジャーは十分に理解して、ケアマネジメントすることも大切なのではないかなぁ、と考えました。

 

そして、マズローの書いている『安心・安全』とは、時代的にもリスクというより“日常の生活で心を許せる環境に対する欲求”のことを指しているのではないかなぁ〜、なんて考えています。

 

あぁ、またしてもダラダラと書いたところでタイムアウトです☆

 

これから担当者会議の準備をして開催してきます。

 

 

 

皆さんは、『安全』をどのように捉えていますか?

 

ご利用者に安全の確保をどのように提案していますか?