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2017-05-06 11:31:00

訪問をありがとうございます。

 

今日は午後からの訪問が一件だけなので、午前中はのんびりと仕事をしています。

 

天気の良い日となりましたが、皆さんはいかがお過ごしですか?

 

 

 

今日は『目的を理解する』ということについて、書かせていただきます。

 

皆さんは、運営基準と解釈通知を読まれたことはありますか?

 

皆さんは、運営基準と解釈通知を理解して仕事に就いていますか?

 

大多数の方が『当たり前じゃん』と思ってくださることを願っていますが、『あることは知っているし、読んだことはあると思う』という方が多いのが現実です。

 

当社は、入社した際に運営基準は読み理解するように職員に伝えています。

 

なぜなら、この『運営基準』というものは、居宅介護支援事業を行うにあたってのルールが記してあり、『解釈通知』は、そのルールを噛み砕いて説明し、さらに、その目的まで記してあるからです。

 

 

 

運営基準や解釈通知を理解せずに介護支援事業を行うということは、ある意味『運転方法や標識を知らずに車を運転すること』と同様だと思っています。

 

一方通行の標識を理解せずに運転したら・・・怖いですよね。

 

駐車禁止のマークを知らずに車を駐車していたら・・・罰則がありますよね。

 

また、地域を知り、保険者(スポンサー)の意向を把握することで、仕事ってさらにやりやすくなると思います。

 

またしても運転に例えますが、慣れている道を運転する時(ルールを知っている時)と、そうでない時(ルールを知らない時)の、精神的な緊張感や疲れって、格段に違いますよね。

 

『今の時間帯この道は混んでいるから、あの道を通ろう』とか、臨機応変に対応ができますし。

 

それと同じです。

 

 

 

このように、何事にもルールというものは存在していて、それは社会という集団生活の中で、物事を円滑に進める為に必要なお約束なのですが、『その時代時代で常識は変わるので、それに合わせてルールも見直そうよ』というのが、3年に1回行われる改定なのですね。

 

そう考えると、制度を理解し、その上で自立の視点で、(ルールを理解されていない)ご利用者やご家族に、上手に情報提供や提案をしなければならないケアマネジャーは、本当に大変な責任の重い仕事だと考えています。

 

そして、だからこそご利用者にとって、ケアマネジャーは必要な存在だと私は思うのです。

 

そう考えると、運営基準や解釈通知を理解する必要性はわかっていただけるでしょうか?

 

間違ったルールを示したり、十分に理解せずに情報提供や提案をすると、後が大変です。

 

 

 

また、何事も説明をする際は、『理由(目的や意図しているもの)』も一緒に伝えないと、相手の腑に落ちず、求めている答えを導き出せないということがあります。

 

皆さんは、こんな経験はありませんか?

 

自分が判断に迷う事象が行った時、保険者の窓口に相談に行ったら『それはできません』と言われ、理由を問うと『ルールですから』というやり取り。

 

ムッとしますよね。

 

でも、実はこれって、質問の仕方に問題がある場合もあるのではないかと私は思うのです(もちろん保険者の職員の質が低い場合もあります)。

 

 

 

私たちの仕事って、『ルールを踏まえた上での個別性をいかに尊重できるか?』が問われる職業です。

 

倫理の部分になりますが、いわゆる『その人らしさの追求』であり、それが『自立』ですよね。

 

なので、ルールを踏まえて、その判断がグレーの時は確認を取る。

 

その際に、『△△について、私は運営基準と解釈通知のこの部分(ルールと解釈)から、◯◯と判断しましたが、それが妥当か確認させてください』と伝えるのが正しい質問の仕方だと思うのです。

 

そして、相手の運営基準に沿った解釈を確認する。

 

もし、ダメであれば何がダメなのか、どうすればいいのかを、保険者を巻き込みながら一緒に考えることが大切なのです。

 

それが、一人での勝手な思い込みによる支援ではなく、ルールに則った支援になると思うし、相談を通じて現場のアドボケート(代弁)することは、大切な役割の一つだと思うのです。

 

『保険者はどうせわかってくれない』ではなく、『どういう聞き方をしたらその人にとってベストの答えを導き出せるか?』の視点で問うことが、とてもとても大切だと思うのです。

 

その質問をする大前提として、ルールを理解すること。つまり、運営基準と解釈通知を理解することは大切だと私は考えています。

 

 

 

また、ケアマネジメントの一連作業の目的もきちんと明記されているため、ここを理解しているのと理解できていないのとでは、支援のやりやすさが全く違います。

 

『サービス内容が変わったから担当者会議を開かなくちゃ』ではなく、『医療系サービスを導入するから主治医に意見をもらわなくちゃ』でもない。

 

『何のためにその作業(担当者会議や主治医の意見聴取)が必要なのか?』を理解すると、自分自身の業務に対する判断はしやすくなり、相手にも正しい意図を伝えることができ、必要な情報や手順で対応することができます。

 

つまり、必要以上に悩む必要がなくなるし、判断に怯える必要もなくなるのですよね。

 

 

 

そんなわけで、連休も終盤ではありますが、お時間があれば、ぜひ、運営基準と解釈通知をじっくり読み、少しでもルールと解釈を理解していただけたらなぁ、と思います。

 

こんなことを書くと重く思われてしまうかもしれませんが、私たちの支援の結果が今後のケアマネジャーの立場をつくっていきます。

 

どうせ仕事に就くなら胸を張って行いたいし、様々なケアマネジャー仲間と、解釈について話し合っていただけたらと思うのです。

 

運営基準と解釈通知(できれば最新情報も)。

 

これを把握することで、業務は格段にストレスが減りますよ〜☆