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2016-12-27 07:14:00

訪問をありがとうございます。

 

昨日は、1つの予定に1時間半以上時間を費やし、なんだか後手後手の一日でした。

 

皆さんは今年最後の一週間、充実していますか?

 

 

 

さて。

 

今回は完全に私事の内容になりますが、昨日、5年以上ぶりに、とある訪問診療の先生にお会いしました。

 

その先生は、私が独立しようと思ったきっかけをくださった、ご利用者の担当主治医でした。

 

先生の顔を拝見した瞬間、その時の思い出が一気に湧き上がりました。

 

 

 

5年以上前の話ですが、当時の私は異動が多かった関係で、継続してご利用者を担当するということはありませんでした。

 

担当後、支援が落ち着いたら他の職員に引き継いだり、新たに事業所を立ち上げ、軌道に乗ったら、また違う場所で立ち上げや、既存の事務所の立て直しをしていました。

 

ただ、そのご利用者だけは、最期まで担当させていただいたのです。

 

本当に本当に人として学ぶことの多かったご利用者で、たくさんのことを教えていただきました。

 

この方こそ、私が当地で独立したいと考えるきっかけをくださった方で、一番最初に『私、独立して異動のないところで地域に根付いた支援をしたい』と相談をした方です

 

彼女の逝去時は、この仕事をしてから、『泣く』ということを体験しました。

 

この経験は、彼女が最初で最後でしょう。

 

 

 

開業した時、孤独感に苛まれると、いつも彼女の住んでいた建物近くの橋から、ぼんやりと東京タワーを眺めていました。

 

これは、彼女の訪問をした際に、いつも私がしていた儀式のようなものです。

 

そこに行くと、彼女と話ができる気持ちになれたのです。

 

その橋で、勝手に一人で彼女と対話をしていました。

 

最近は、忙しさにかまけて、その頻度がめっきり減っていることに気がつきました。

 

 

 

私にとっては、そのご利用者は、絶対に忘れることのできない方です。

 

そして、彼女のことは、今まで誰にも話したことはありません。

 

これからも、話をすることはないでしょう。

 

たまたまですが、昨日、先生の顔を見た瞬間に、すごくリアルに思い出しました。

 

 

 

彼女に会えたら聞いてみたいです。

 

私は正しい方向に進んでいるか?と。

 

誰かのためと言いながら、私利私欲に走っていないかを。

 

ちゃんと、専門職としての役割を全うできているかを。

 

 

 

長くケアマネをしていると、色々な方にお会いします。

 

その一つひとつを、当たり前と思ったり、次も会えるのが当たり前と思わずに、今できることを全力で取り組んでいく。

 

そのことの大切さを、改めて考えました。

 

なぁんて。

 

朝からしんみりした内容ですみません。

 

 

 

皆さんは、ご利用者との思い出で、ご自身の胸に秘めている大切にしたいものはありますか?