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訪問をありがとうございます。
今日は、紡ぐ会のお手伝いで、一日水戸市に行っていました。
宮崎さんが老健相談員に『ストレス』について講義をしていたのですが、そのお手伝いです。
偶然ですが、ちょうど前夜に私自身、特養介護職員向けにストレスマネジメントの研修をおこなったため、興味津々で聴かせていただきました。
いやぁ、彼は本当に講義が上手です。
話を聴きながら、それだけの力をつけるのに、どのくらいの努力と経験を重ねているのだろうと、改めて感じました。
きっと、私には想像もできないくらいの努力でしょう。
さて。
そんな関係で、今日は紡ぐ会の話を少しさせていただきます。
私自身、この会のお手伝いをさせていただいていて、本当に様々なことを気づかせていただいたり、勉強させていただいています。
この会をお手伝いさせていただいている一番の理由は、ケアマネジャーがご利用者だけでなく、地域のことも考えることができるようにしていきたい、という部分で共感をしたからです。
ケアマネジャーの仕事は、とても多くのものを求められていると、私は感じています。
制度の理解はもちろん、相談援助・多職種連携・自己研鑽等々。
その上、地域包括ケアシステムが謳われるようになってから、個別ケースだけではなく、それを地域ケア会議等を通じて地域課題に繋げるという役割も担わされる他、『インフォーマルももっと活用しなさい』と、地域の資源の把握まで網羅・足りない部分を提言するよう言われています。
はっきり言って、国や保険者の求めていることを全て完璧に行うと、とてもではありませんが業務時間内に終えることはできません。
どこかで効率化しなければ、月8時間の労働時間内で業務を終わらせることは不可能です。
では、どこで効率化を図っていくか?
そこを、宮崎さんは『まずは、仕事に対する取り組み方と事務処理(書類)』と結論づけました。
限られた時間の中で、ご利用者の相談援助に一番時間を割く。
そして、ご利用者に最高の支援を提供してもらうために、サービス事業所との関係つくり。
この時間だけは、絶対に削ってはいけない、と、常に話をしています。
そこを担保した上で、次に何が必要かといえば、『ご利用者と地域を繋ぐこと』。
そのためには、ケアマネジャーも主体的に地域を知り・関わり、地域の中でご利用者が生活をできるように支援することが大切。
しかし、今、日々の業務ですら追われている現状で、ケアマネジャーに何かを伝えても、それはプレッシャー以外の何物でもなく、真面目に取り組んでいる仲間を潰すことになってしまう。
であれば、まずはケアマネジャー自身の負荷を軽くして、余裕を持ってもらい、その上で、地域と関わることの大切さを伝えていこうという結論に達した、というのが宮崎さんの真意です。
また、同時に、働く環境もケアマネジャーを辛い状況に追い込んでいる、と彼は話します。
『ケアマネは孤独だ』と。
ケアマネジャー自身が、横の繋がりを強化する(仲間を持つ)と同時に、常に不安を抱える状況を改善しながら、地域に貢献できる存在になりたい。
そして、本当の意味での現場のケアマネジャーの声を、国に挙げていきたい。
そのために、会をつくりたい。
紡ぐ会には、そうした想いがあるのです。
そのため、一年目は会の活動で、徹底した業務の効率化をテーマに、活動を行ってきました。
書類については、宮崎さん自身が各地を回り、『ストレス研修』というタイトルで、書類を始めとする業務の効率化について、講演をして回りました。
また、サミットと呼んでいる、月1回の勉強会では、PDCAサイクルに沿って、業務の効率化について参加者の皆さんと、どうしたら良いかを考える機会を持ちました。
これは、グループワークを通じて、ケアマネジャー同士の繋がりを持っていただくことが狙いです。
また、どの活動においても、『楽しく参加できる』ことを、モットーにしています。
参加してくださった皆さんが、笑顔で会場を後にする。
その姿が、私たちにとっては、一番の達成感に繋がります。
そして、二年目の今は、『ルールを正しく理解する』ことに重きを置いています。
というのも、ケアマネジャーの不安の一番は『業務に対する不安』が一番にあがっているからです。
今年度は、仲間の不安を少しでも軽減して、働きやすい環境をつくりたいね、と話しています。
そのため、支援経過の書き方やPDCAサイクルを、運営基準等に照らし合わせて学ぶ、ということを行っています。
これ、大変面白い取り組みだと、私自身は感じています。
頑張るケアマネジャーがやりがいを持って働くことができたら、そしてこの活動が、関わるケアマネジャーの皆さんにとって、力になれたらな、と思います。
皆さんは、毎日の支援にやりがいを持っていますか?