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2016-08-20 15:38:00

訪問をありがとうございます。

 

今日は朝から、先生と兼六園に行きました。

 

私自身は、さっぱり兼六園の下調べをせずに向かったのですが、知識を持っている方にご一緒していただくことで、十二分に楽しむことができました。

 

いや、今更ながらですが、金沢は本当にきれいな街です。

 

園内をゆっくり歩いたり、日本庭園を眺めながら抹茶と和菓子をいただいていた時は、仕事のことなんてスッポリ抜けて、ただただ、癒されてしましました。

 

(あ、お昼を食べながら、ちゃんと今月研修をする『身体拘束』についての講義内容のアドバイスももらいました)

 

まだまだ休んでいる余裕はありませんが、そんな中でも、たまには休息も持たないとなぁ、と思いました。

 

いつか、家族とも一緒に行きたいです。

 

 

 

 

さて、今日は、少し古い資料で申し訳ないのですが、厚労省が7月15日に行った『「我が事・丸ごと」地域共生社会実現本部』について、書いてみたいと思います。

 

 

 

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000130500.pdf

 

 

 

この資料を読んで、どう思われるでしょうか?

 

私は、正直言って、げんなりしてしまいました。

 

何というか、日頃からお世話になっている地域のために貢献できたらという気持ちで、私は活動をしていますが、だからこそ、こういう、いわゆる『お偉いさん』の描くイメージ図に乗っていることが嫌なのかもしれません。

 

 

 

そもそも、核家族化の推進(マイホームブーム)、社会的入院、介護保険制度と、散々地域の繋がりを希薄なものに進めておきながら、今更になって、『地域で支えあいましょう』というのは、チト、都合が良すぎるのではないかと思うわけで。

 

国は国民のためにあるもので、国のために国民があるわけではありません。

 

勝手な都合で振り回し、さらに、当たり前のように『これからは地域で〜』なんて、書いてある資料を読むと、私は本当にげんなりしてしまいます。

 

この気持ちを一言で表すなら、『あんたらに言われなくても、現場は十分わかっているわ』という感じです。

 

 

 

散々、国に依存する形をつくり、国民が考えない仕組みを創っておきながら、今更になって、『地域で全ての人を支え合える環境を持ちましょう』と言ったところで、『はぁ?何言っているの?』という気持ちになる方が多いのは、至極当然と思うのです。

 

『だったら、最初から、地域を踏まえた仕組みを創ればよかったじゃん』と感じてしまうのです。

 

また、それを地域のボランティアでやらせればよいという会議を、『現場を知らないお偉いさん』が、税金を遣って机上の空論で検討していること。

 

いつも、このスタイルで行うから、勘違いな方向にお金と仕組みが流れて、現場を疲弊させているのに、またしても、同じことをしている。

 

この資料をみて、『これなら実現できそうだ』『積極的に協力しよう』と感じることのできる人が、現場にどのくらいいるのか知りたいものです。

 

また、この会議に参加している方々が、どんだけ自分の住んでいる地域に根付いて活動できるのかを、問うてみたいです。

 

 

 

私は、地域包括さんには大変お世話になっているので、自分の分野である高齢者、総合事業のサービスB仕組み創りのお手伝いまではさせていただきますが、その先の、障害・高齢者・保育、全てを繋ぐための活動までは行ないません。

 

こういう全体を網羅しての支援は、やはり行政・社協が、地域を引っ張って行って行わなければ、実現できないことだと感じているからです。

 

今後、この仕組みを進めていく中で行政・社協は、地域住民や専門職らの、行政や社協に対する評価を、肌で感じることになるでしょう。

 

今までは、権力で言うことをきかせていましたが、今後は『協力を求める』立場になるわけです。

 

 

 

そう考えた時、地域や専門職等を巻き込むということは、フォーマルな会議のみでは進まないと、私は考えています。

 

よほど、イニシアチブで進めることのできる人がトップに立たない限りは。

 

普通レベルの行政・社協であれば、地域の特性を把握した上で、根回しを含めて丁寧に何度も説明をしながら、気持ちを掴んでいかないと、まとまることはできないと考えています。

 

これ、いつ始めるつもりなのかを、冷静に見ていきたいと思います。

 

ちなみに、このサイトを読んでいただおり、たまにメールをくださる方は、『乱暴な書き方になりますが、(総合事業を)やるならやればいいだろう、と。われわれ介護事業者も選んで事業をしますよ、と、強気で事業をやっていくつもりです』と、書かれていました。

 

これが、介護事業者(経営者)の本音だと思います。

 

私はこの姿勢を支持します。

 

協力できる部分はすれば良いし、できない部分は無視すれば良いと感じています。

 

私自身、個人的にケアマネジャーという専門職として地域への働きかけは行いますが、本業にリスクを負ってまで、協力しようとは考えていません。

 

 

 

他、個人的に注目すべきは、このレジュメの中に、『ケアマネジャー』もしくは『居宅介護支援事業』という文言が、一言も書かれていないのですよね。

 

皆さんは、これはどういうことだと思われますか?