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訪問をありがとうございます。
今月も月後半になりましたが、皆さんはいかがお過ごしですか?
私は提供票の配布をボチボチ準備しなくては、と思いつつ、なかなかもってやることてんこ盛りです。
毎年、サンタさんに『自分をもう一人(できれば二人)ください』とお願いしているのですが、こればっかりは叶わないですよねぇ。
あ、もうすでにクリスマスの話をするのは、早いですかね?
さて、今日は住民助け合いの会に参加させていただきました。
毎回書かせていただいていますが、この会は住民が主体となって地域を考えようという会です。
行政や社協の方々を交えつつ、その輪を広げている世話人の方々には、毎回勉強をさせていただいています。
今日は、身近なところでの支え合いについて、自治会長さんの指導の下、ゲームを通じて体験してきました。
この会に参加させていただいていて、私が毎回『勉強になるなぁ』と感じるのは、我々専門職と、地域の住民の方々の温度を知ることができるところです。
私たち専門職は、ともすれば『あるべき論』で、『地域に対して〇〇しなければ』とか、『専門職として云々カンヌン』という部分に目が行きがちですが、実は、地域の方々って、それを望んでいるかというと、必ずしもそうではないんだということを、会に出させていただくたびに実感しています。
私の知る限り、ですが、地域の住民の願いは、『いつまでも健康で過ごしたい』と『困った時に困ったと言える場所が欲しい』『無理はできないけど、私も何かできるかな?』などだと思うのですよね。
地域に対して、様々な思惑があり、それは個々違いますし、各々が距離感も含め、上手に折り合いをつけながら生活をしていると思います。
今日も行政の方は、わかりやすい言葉で地域包括ケアの推進に向けて、丁寧に何度も説明をしてくださいました。
ただ、それを伝えれば伝えるほど、地域の住民にとっては、『出来る範囲でちょっと手助け』のハードルを高く感じてしまうのです。
以前、尊敬するN先生に受けたアドバイスで、『地域との関わりの中では、専門職が当たり前に考えていることと、地域の人たち(特に民生委員や自治会長さんたち)が考えていることのギャップがあります。つまり、専門職が個別ケースを通じて整理する地域課題は大事なのですが、その地域課題の達成や解決に向けて行動する段階での専門職の視点と、地域住民の視点にズレが生じるのです。専門職は大枠の中で理論的に行動を考えますが、地域の人たちは、地域に根付いている地域の歴史が培ってきた『つながり』の中で、具体的で応用的な行動を考えます。そのをしっかりと調整しながら、フォーマル・インフォーマル資源の融合と協働システムを構築していくのが、本来のコミュニティソーシャルワーカー(CSW)です。』という言葉をいただきましたが、本当にその通りだと思います。
さらに、先生は、『だからといって、地域は社協や地域包括が直接的に中心となって対応していくわけではなく、その最前線の個別支援はケアマネジャーが担っているわけですから、フォーマル・インフォーマル資源の融合のきっかけ(出発点)は、ケアマネジャーであると言えます。そのようなところにやりがいや価値観を感じられるような勉強会や研修をどのように展開していくかが課題であり、楽しみなのですが・・・(以下続く)』とおっしゃっていました。
私は、行き詰まった時に、いただいたこのメールを何度も読み返します。
そして、なぁんとなくですが、医療にしても、介護にしても、薬剤にしても、リハビリにしても、栄養にしても、専門職としての立場を踏まえた上で、何ができるかを考えることは素晴らしいと思いますが、効果的にその力を発揮したいのであれば、先ずは、自ら足を運んで、地域の住民と関わることがとてもとても大切だと思ってしまいます。
百聞は一見にしかず、です。
実際に、地域の住民の集まりに顔を出し、言葉を交わして、彼らが何を求めているか(どういう地域を描いているか)を知る。
その上で、自分たちに何ができるかを考えることが、本当の意味での第一歩だと思っています。
意外に、私たちに貢献できることって、たくさんあると思うのですよね。
地域の持っている力を最大限に活かしながら、住民主体で専門職や行政がそのフォローをできる環境を整えられたら、こんなに素晴らしいことはないと思います。
皆さんは、地域にどのように根付いていますか?
住民の声をどのように聞いていますか?