インフォメーション
訪問をありがとうございます。
今日は・・・いや、今日も、一日頑張りました。
通常モニタリングのご利用者は、残すところ、後お一人です。
私の担当させていただいているご利用者・ご家族の皆さんは、大抵1時間の面談となる方が8割ですが、月1回の訪問だからこそ、訪問の時は、相手のペースでじっくり向き合いたいという思いで臨んでいます。
とはいえ、認定結果待ちの方々の担当者会議や、新規依頼の対応、認定調査はたんまりと残っているため、来週も走り回ることになりそうですが。
皆さんは、モニタリングの進捗状況、いかがですか?
さて。
私は、医療介護に関する情報は把握したいと考えているため、厚生労働省新着情報発信サービス(メルマガ)に登録しています。
これは、厚労省自ら送られてくるため、事実確認の必要もなく、お勧めです。
その中で、今朝は虐待に関しての情報が流れてきました。
平成26年度「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査」の結果及び養介護施設従事者等による高齢者虐待の状況等を踏まえた対応の強化について(通知)
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=218843
因みに、今月5日に出されたこんな通達もありますので、お時間のある方は、併せてお読みいただけたら幸いです。
平成26年度 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果
虐待。
私は昨夜、ちょうど施設で虐待研修を行いました。
とても若い職員さんが多く、グループワークなどは、皆が主体的に取り組んでくれ、研修を行うたびに、現場の職員の皆さんの真摯な姿に、元気をもらっています。
このような機会をくださった、施設事務長さんに感謝感謝です。
その中で、今回、私が書こうと考えているのは、2月5日の調査結果の中にあった、『要介護施設従業者等に対しての調査結果』の中でも、『虐待の背景要因』についてです。
まずは下記の表をみてください。
表 7 虐待の発生要因(複数回答)
内容 |
件数 |
割合(%) |
教育・知識・介護技術等に関する問題 |
184 |
62.6 |
職員のストレスや感情コントロールの問題 |
60 |
20.4 |
虐待を行った職員の性格や資質の問題 |
29 |
9.9 |
倫理感や理念の欠如 |
20 |
6.8 |
虐待を助長する組織風土や職員間の関係性の悪さ |
17 |
5.8 |
人員不足や人員配置の問題及び関連する多忙さ |
15 |
5.1 |
その他 |
3 |
1.0 |
(資料2 平成26年度26年度 高齢者虐待対応状況調査結果〈添付資料〉より)
施設で虐待が起こる背景要因として、『教育・知識・介護技術等に関する問題』というのが、圧倒的な割合で背景要因とされているのです。
次いで挙げられているのが、『職員のストレスや感情コントロールの問題』です。
この2つが、主として背景要因とされているのです。
私たちが普段関わる、介護者(家族等)も、虐待をする方はいるでしょう。
しかし、施設の職員は『専門職(生業)として』勤めているのです。
家族の虐待と、施設従業者の虐待は別、と、私は捉えています。
敢えて厳しい言い方をしてしまうと、本当に過酷な状況で勤務に就いているのを重々承知した上で、それでも虐待を行うことはダメだと言いたいのです。
今回のような負のニュースをきっかけに、介護職員は余計なストレスや負荷を抱えることと思います。
が、そんな中でも、『自分たちは専門職である』という自覚を持つこと、そして、それに向かって研鑽することが、介護の地位を確立していくのだと思うのです。
一方で、頑張っている職員にダメ出しばかりして、せっかく持っているモチベーションや優しい気持ちを奪うことはしたくないとも考えています。
人って、そんなに強いものではないと思うので。
その為、私は『虐待はいけない』と伝えますが、それ以上に『目指す支援を追求しながら提供した結果、虐待なんて起こらない』施設となることが何よりも大切です、と伝えています。
そして、背景要因を解消するために、どうしたらよいかまで、具体的に説明しています。
何度も書きますが、どんな理由があれ、虐待は許されることではありません。
ただ、同じ介護の業界にいる仲間として、起きた出来事を批判するだけでなく、そこに至らないように、提案したり一緒に取り組む姿勢も大切だと思うのです。
もし、皆さんの中で、施設で虐待研修をしてもよいと考える方がおられましたら、資料を提供しますので、ぜひ、実践していただきたいと思います。
1時間半くらいの研修で、虐待についての一通りの知識と、それを踏まえて、自分たちの目指すケアを言語化するところまで、行うことができるし資料にしていますので。
介護現場で頑張る職員だけでなく、私たちケアマネジャーもできることに協力し、支援を受ける方も提供する方も、安心できる環境つくりに貢献しませんか?