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2016-02-14 16:17:00

訪問をありがとうございます。

 

今日は荒れ模様の天候でしたが、皆さんはゆっくり過ごすことができたでしょうか?

 

私は早朝(朝4時前!)から、長女・夫とガドーショコラを4本分焼き、クッキーもたくさんたくさん焼きました。

 

その後は、長女と長女の友達宅を廻り、ご挨拶も兼ねて配ってきました。

 

そんな時間を過ごしながら、私もお母さんだったんだなぁ〜、なんて、改めて感じてしまった今日この頃です。

 

 

 

さて。

 

今日は、ケアマネジメントとは直接関係ありませんが、アドラー心理学について書きたいと思います。

 

1年ほど前より、彼の名前は有名になっており、関係書籍もたくさん出たため、名前くらいはご存知の方もおられるかもしれません。

 

 

 

私がアドラーを知ったのは15年以上前のことですが、現在の私の基盤になっていると思います。

 

そもそものきっかけは、育児の悩みでした。

 

今のように注目もされておらず、有名でもありませんでしたが、私は岸見一郎さんが解説している書籍を読んで、アドラーの考え方に共感したのがきっかけです。

 

 

 

アドラーは『個人心理学』という派で、目的指向性(行動の目的に注目し分析)を強調している考え方で、客観的にに観察できる事実のみによって人間を理解するのではなく、客観的事実に対してどういう意味づけをしていくか、どういう振る舞いを取るべきなのかという、『主観的な意味づけ』を重視します。

 

 

 

アドラーはもともとフロイトと共同研究者だったのですが、、フロイトが、現在に至るまでの過去に注目する『原因論』を展開したのに対して、アドラーは、過去の経験や現在置かれている状況から、自らが何を目的として意味づけているかを考える『目的論』を重視しました。

 

この辺りで2人の研究主張が違い、アドラーはフロイトの元を去ったと言われています。

 

 

 

ちょっとマニアックな説明になってしまいました。

 

原因論と目的論、この2つを具体的な例えで説明しますね。

 

 

 

皆さんに苦手な人がいたとしたとします。

 

その際に、『あの人は私のことを嫌っているから、私もあの人を避けるようになった』という考え方にいきつくのが、原因論(フロイトの主張)です。

 

『(私は相手をなんとも思っていなかったのに)相手が私を嫌うから、私は相手を避けている』という、自分の言動の原因を究明するのです。

 

アドラーは、そういう現状に至った原因に注目するのではなく、起きている状態に注目し、『(私が)その人を避けたいから、相手が私を嫌っていると思おうとしている』という、『なぜ、自分はこの言動を取るか』を追求する考え方をするのです。

 

 

 

この2つの違いがわかるでしょうか?

 

フロイトの主張する原因論は、自分が現在の言動を取る理由を明確にすることはできますが、そこから先へ進むことはないのです。

 

一方の目的論は、相手の課題と自分の課題を分けた上で、自分の課題に注目して『(理由を明確にして)これからどうする?』に繋げることができるのです。

 

 

 

実際、相手が皆さんを、好きであろうと嫌いであろうと、皆さんは、相手の本心を全て理解することはできないし、わかったところで相手の感情をどうこうすることはできません。

 

ただ、起きている現状から自分の気持ちや言動を振り返り、これからどうするかは、自分次第でどうにでもなるのです。

 

相手を気に入らないと、自分の敵とみなすのか?

 

相手の言動は置いておいて、自分は相手を仲間とみなすのか?

 

他人を変えることはできないけど、自分の考え方・受け取り方を変えることで、人は不幸にも幸せにもなることができます。

 

 

 

なんて書いてしまうと、とても有効な心理学に思われるかもしれませんが、このアドラーの考え方は、非常に厳しい部分を持っていると私は考えています。

 

自分自身と向き合い、行動理由を分析し、そこから自分でどうするかを考えて行動するということは、他者から批判を受ける覚悟も背負うことになりますから。

 

権利に対する義務のようなものですね。

 

それを受け入れることができない人は、アドラー心理学を知っても『ふーん』で終わると思います。

 

※だから協調性を重視する日本では、アドラーは流行っていないと私は考えています。世論の流れに沿って自分の意見は抑えて生活する方が、責任を世間に持っていけるので、自分自身を守ることができますから☆

 

 

 

ちなみに、私が彼の主張で一番好きなことは、『個の確立の上での共同体での役割をどう担うか?』の考え方です。

 

これを書き出すと、恐ろしく長い説明になる為割愛しますが、現在の私があるのは、アドラーの影響を大きく受けていると思います。

 

 

 

私たちは、過去に戻ることはできませんが、これからの人生をどう生きるかを決めることは、自分でできます。

 

もし、対人関係の分析や、コミュニケーションの改善をしたい、自分自身を見つめ直したいと考える方がおられたら、本屋で彼に関する書籍を手にとっていただけたらと思います。

 

もしかしたら、何かが変わりたい、変えたいと考えている方には、新たな気づきを得られるかもしれません。

 

 

 

というわけで、本日の質問です。

 

 

 

あなたはあなたらしく生きていると思いますか?

 

あなたはあなたらしく生きていますか?

 

 

 

それにしても、今回は啓発チックな書き方になってしまいました。

 

反省反省。

 

アルフレッド・アドラーは、有名な心理学者であり偉大な方なので、啓発めいた分野の方々ではありませんことを、ここに記させていただきます。

 

同時に、彼の主張は、様々な啓発本で取り上げられているので、もしかしたら、人によっては嫌悪感を抱くことがあるかもしれないことを、ここに併せて記載させていただきます。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました☆