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2016-02-04 20:56:00

訪問をありがとうございます。

 

今日は、嬉しいことがありました。

 

当社職員の担当者会議同席のため訪問したお宅でのことです。

 

ご本人・奥様の二人暮らしでしたが、お二人とも介護保険が共助であり、まずは自分の力を活用し、次にご家族の力を活用し、それでも足りない部分を保険で補って欲しいという考えの方たちでした。

 

支援は必要最低限です。

 

素晴らしいと、素直に思いました。

 

介護保険制度の理念である『自立支援』と『個の尊厳』。

 

私はこれを常に意識していますが、ご利用者が主体的にその意識を持っておられる。

 

周囲から見たら不十分に感じるであろう生活も、お二人の中では折り合いをつけながら過ごしており、その中で譲れない部分については保険を利用したい、とおっしゃる。

 

久々に、話をしていて嬉しくなりました。

 

それを正確に計画に盛り込み、そして、ご利用者・ご家族の不安の部分についてもきちんと受け取り、その対策を考えて計画に盛り込んでいる職員の姿を見て、とてもとても嬉しくなりました。

 

私が言うのもおこがましいですが、この職員は日々成長してくれている、と感じます。

 

ケアプランは、半分は本人の自己実現、半分はリスク管理と両面をもって成り立つと私は考えています。

 

それをきちんと計画書に落とし、ご利用者・ご家族に説明する彼女の姿を見て、本当に嬉しくなりました。

 

 

 

さて。

 

本日は私自身の反省会です。

 

こう見えて、私、本気で『どうしたらケアマネジャーの専門性を高めたり、全体の底上げができるか?』について、試行錯誤しながら取り組んでいます。

 

さまざまな方々と意見を交換しながら、気づきや学びをいただき、それを取り入れているのですが、今回、とある方とのやり取りで、『もしかしたら、私は仲間であるはずのケアマネジャーのことを信頼していないのかもしれない』ということに気づきました。

 

私は、ケアマネジャーが主体的に頑張れる環境をつくるには、まず、ケアマネジャー自身が抱えている負担を軽くしないといけないのではないか、と思っていました。

 

今のままでは、あるべき論に潰される。

 

どんなに頑張っても承認されることのなく、むしろ負荷ばかりかかっている現状に対して、その負担を軽くする方法ばかり考えていたのです。

 

その話をした時に返ってきた言葉です。

 

 

 

『そうかなぁ〜?それもアリだけど、ケアマネジャーのキャパを決めつけないで、人の持つ可能性を信じて、伝えたいことを伝えてもいいんじゃないの?』

 

というような内容でした。

 

 

 

ハッと思いましたね。

 

そして、大いに反省しました。

 

 

 

恥ずかしいことに、私はケアマネジャーの現場の声のネガティブな部分ばかり聞いていて、『とにかく負担を減らして、その上でケアマネジメントについて考えてもらう』という考えに固執していました。

 

勝手にケアマネジャーのキャパシティーを決めつけていたのです。

 

そうではなく、ケアマネジャーの可能性を信じて、自分たちの役割の大切さを実感してもらって、自らの役割に自信を持ってもらうアプローチ法もあるんだということに気がつきました。

 

 

 

違う視点で考えると、不思議なもので色々なアイデアが生まれるものです。

 

一番に感じたことは、『私自身がケアマネジャーの仕事を楽しんで行っていることを知ってもらう』ということです。

 

そして、これからはその輪を拡げていける活動も行っていこうと思いました。

 

 

 

ケアマネジメント一連の大切さを伝えながら、これを遂行することが結果、人が自尊心を持って過ごすことのできる環境に行き着き、その人らしさを引き出すことができる。

 

チームケアの大切さを伝えながら、これができることで、支援の達成感を感じることができる。

 

地域に積極的に関わることで、周囲の力を知り、最大限活かしながらご利用者の生活を支えることができ、地域間の絆を強めることに貢献する楽しさを感じることができる。

 

また、地域の課題抽出には、課題解決を行っているケアマネジャーの存在は、キーポイントになること。

 

等々。

 

 

 

現在、ケアマネジャーには様々なことが求められているけれども、それを『負荷』と受け取るか、『新たなミッション』と受け取るは、人それぞれです。

 

別に国におべっかを使っているわけではありませんが、どうせやるなら、少しでもケアマネジャーが楽しんで主体的に取り組めるように、働きかけを行う方法もあるということに気づきました。

 

 

 

そして、私の中での最終目標は、やはり『居宅介護支援事業の独立採算制』の実現であり、他の事業に付随している現状を、どうにかすることです。

 

真剣に、目の前のご利用者・ご家族の幸せを考え、どうしたら彼らの望む生活を実現できるか、本気で考え提案し、彼らの出した結論を支持し、支援調整する。

 

本気で取り組める仕事があるありがたさを知ってもらいたいのかもしれません。

 

これが実現できた時、ケアマネジャー自身は、主体的に専門職としてプライドを持って、仕事に就くことができると思うから。

 

 

 

これを読んでいただいている方で、もし『こんな取り組みをしたら、やる気スイッチを押せるよ』という方法を思いつく方がおられたら、ぜひ、教えてください。

 

そして、悩んだり失敗したりしながら、一緒にケアマネジャーの役割と、その役割を行える環境を作っていきませんか?