インフォメーション
訪問をありがとうございます。
今日は、初回訪問時のアセスメントについて書いてみます。
初回訪問時って、信頼関係を構築しないといけないわ、契約はあるわ、介護保険を含めた情報提供・説明はしなくてはいけないわ、おまけに、23項目を網羅したアセスメントを取らなくてはいけないわで、やることが盛りだくさんです。
これらを、1時間を目安に終わらせるって言うと、慣れるまでは本当に大変だと思います。
契約や情報提供については、どうしても外せない部分な為、時間をいただくことは致し方ないとして、端折れる短縮できる部分って『アセスメント』と『信頼関係の構築』だと思うのです。
その中で、今回はアセスメントについて書いてみようと思います。
とはいえ、これは私のやり方なので、参考程度にお読みいただけたら幸いです。
初回のアセスメントを行う前に、もし事前情報を紹介者よりいただいている場合は、それを自分のアセスメントシートに転記します。
これがあれば、アセスメントはかなり負担が減ります。
また、私の中では、『必ず確認しないといけないこと』と『確認した方が良いこと』に分けます。
初回の場合は、『介護保険の申請を行ったきっかけ』を出だしとして、会話を始めることが多いです。
まずは、相手の求めていること・期待していることを確認するのです。
そして、『〜ができない』という表現をされた時には、現在どう対応しているのか?それをどのようにしたいのかを確認します。
いわゆる『本人が抱えている課題』と『現状』のギャップを把握すると同時に、それを転換して『目標』を確認してしまいます。
(あ、サービス種別を聞くのではなく、動作レベルを確認します)
話を聴きながら、頭の中で必要な支援を複数思い浮かべ、複数の(ここ大事!)情報提供をします。
情報提供は、現在介護保険の優先順位である、『自助・互助・共助』の順での提案です。
その上で、ご利用者にどんな支援を受けたら、効果的に意向を叶えられるかを選択していただきます。
そして、サービス種別が決まったら、どんな事業所が良いかを、質問を重ねながら絞っていきます。
通所介護であれば、事業所規模や自宅からの距離、提供時間、通所介護に求めていること(レクとか機能訓練とか)etc。
インタビューしながら、事業所のマッチングをして、最終的に3つくらいに絞って、ご本人に提案します。
このように、相手の期待していることを叶えた後に、私はアセスメントに入ります。
因みにここからは、機械的に確認する部分が多いです。
サクサクと行きます。
アセスメント内容については、最初に挙げたとおり、『必ず確認しないといけないこと』と『確認した方が良いこと』に分けて質問を行います。
『必ず聞かなければならないこと』は、平たく言うと、認定調査や主治医意見書に記載されていない項目です。
具体的には、『主訴・家族歴(緊急連絡先含)・生活状況(生活歴・経済も含)・主訴・居住環境・受診や服薬情報・1日の流れ』です。
介護保険の認定情報は介護保険証を確認すれば良いし、認定調査で知ることができるものは、確認する優先順位として低いです。
ADLやIADLについては、本人が課題と感じている部分を押さえておけば、後は認定調査からでも引っ張り出せます。
他、余談になりますが、私はご利用者やご家族と面接の中で信頼関係を構築する際の小手先技として、『相手にテンションと口調を合わせる』ということをします。
早口な方には、早口で。
ゆっくりな口調の方にはゆっくりと。
感覚で話す方には感覚で伝えます。
人って、自分と同じテンポで話をされると、聞きやすいのですよね。
良かったら、ぜひお試しください。
そして、一番大切なこと。
それは、『最初と最後の挨拶は90度のお辞儀を丁寧に行う』ことと、『今後の流れを伝えること』。
これが出来るだけで、ご利用者は今後の流れに対して不安がなくなると同時に、『しっかりした』イメージを持たれます。
たかがお辞儀。されどお辞儀。
最初と最後のけじめをつけられるって、大切な配慮の一つだと思います。