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2015-11-17 21:30:00
訪問をありがとうございます。
先日、13日に介護保険最新情報Vol.502で、施設の虐待に関する通達が出されました。
ちょうど今月末に、施設で虐待研修を行うこととなっていた私は、じっくりと記事を読みました。
虐待はいけないことです。
ただ、私はどうしても『虐待防止』という言葉に、違和感を感じてしまうのです。
起こった事象に関しては、きちんと原因を分析し、再発防止に努めなければいけないと思います。
そう思うのですが、『虐待防止』って。
そして、『虐待防止の指導・監査の強化』って。
ものごとには、様々な伝え方があります。
施設で、現場の職員にこの通達を伝える時、できれば『虐待を防止しましょう』ではなくて、目指す施設を明確にして、『この目標を達成するために、ケアの質を高めましょう』と伝えた方が、よほど現場のモチベーションを高めることができるのではないかと思うのです。
良いケアを追求すれば、自ずと虐待なんてしなくなるのですから。
ちょっとした発想の転換で、職員のモチベーションって変わると思うのです。
というわけで、私は『虐待はいけません』というより、『どうしたらケアの質を高められるか?』を職員一人ひとりが考えて、結果、『虐待のない施設』にしようということを話そうと思いました。
起こった出来事は取り消せないし、虐待を受けた入居者のことを想像すると、本当に切なくなりますが、同時に、現在頑張っている介護職員のことも守らなくてはいけないと思ってしまう記事でした。