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2015-11-03 09:14:00

訪問をありがとうございます☆

 

昨夜は、2回目の更新研修受講中の夫と、4時間以上もケアマネジメントについて話し込んでしまいました。

完全に寝不足ですが、たくさんの気づきや視点をいただきました。

いつも、夫には感謝感謝です☆

 

  

 

さて。

対人援助技術を行う上で、心身の異常をきたしてしまう人は少なくないと思います。


私は、共に頑張っているケアマネジャーがドロップアウトする姿を見るのは、とてもとても辛いです。

  

その理由は本当に様々ですが、私の周りは『いろいろな意味で疲れた』という方が多いです。

 

きっと、たくさんの利用者のたくさんの付随するものを抱え込んでしまったのですね。

 



そして、正しいか間違っているかはわかりませんが、この仕事を長く続けられている私の考え方を書いてみることにしました。

 

私のやり方が、合っているとか間違っているとかではなく、もし『やることが多すぎていっぱいいっぱい』と感じている方がいたら、これを読んでいただくことで、少しでも何かが軽くなれば良いな〜と思います。

 

 


私がケアマネジメントを行う上で、一番心がけていること。


それは、『誰の課題か?』『誰が対応するべきか?』ということです。


個々のケアマネジメントでも、職場の人間関係でも使える考え方だと思っています。

 

 

結論から書いてしまうと、『何かをどうにかできるのは自分のことだけであって、他人様のことをどうにかしようと思うから、必要以上に悩んだり苦しんだりする』と私は考えています。

 


なんて書きながら、私自身も、ケアマネジャーの役割がよくわかっていない時は、それこそ言われたこと全てを抱え込んで悩んでいました。


そして膨大な仕事量に対しどうやって対応すれば、効率的に業務ができるかをずっと考えていました。


そして出した結論は、実に基本的なことだったのです。

 

 



『関わるご利用者・支援者に、課題解決能力を持ってもらうこと』。

 

 

 


平たく言うと、『ご利用者・支援者が課題を発見した際に、自分達で解決する能力を持ってもらえたら、ケアマネジャーの業務はかなり減るのではないだろうか?』ということです。

因みに、現在私が個々のケアマネジメントで行っていることは、こんな感じです。


ご利用者には『現状と予後を把握・分析し、正しい情報を複数提供する』ことと、『必要な機関へ繋ぐこと』。


そして課題の結果に対しては『喜んだり残念がったり感情を共有する』だけです。

 


具体的には、ご利用者に現状と予後をイメージできるように状況を説明して自分の課題を認識してもらい、ご利用者自身が課題を『解決したい』と思った時に、必要な情報を正しく提供すれば良い、という考え方です。

 


しつこくもう一度書いてしまいますが、情報提供をするのは『ご利用者自身が何とかしたいと思った時』です。


ケアマネジャーが『何とかしなくちゃ』と思った時ではありません。

 

 

『何とかしなくちゃ』と思った時には、それに対して、ご利用者がどう思っているかを確認すれば良いのです。
(個人的にここは大きなポイントだと考えています。また、生命に危険が及ぶ状況の時はその限りではありません)



そして、正しい情報というのは『偏っていない情報』という意味です。


複数の情報、3つ程度の情報を提供し、それぞれのメリット・デメリットを伝える。


どの方法を選択するかを決めるのは『ご利用者自身』であり、『ケアマネジャー』ではありません。

 


ここで大切なことは『複数の選択肢』から『ご利用者自身』に選択してもらうことです。


偏った情報提供(1つしか情報を提供しないとか)をしていなければ、悩むことはあっても、必要以上に支援に対して責任を背負い込むことはないのである。

あ、話が横道に逸れるかもしれませんが、ご利用者に一つだけの提案をするのはやめた方が良いです。

 

それは、ご利用者自身に『自分で選択した』という主体性を奪ってしまい、支援に対して受け身になってしまうため、ケアマネジャーが余計な責任を負うことに繋がるからです。

 


一方、支援者には『ご利用者の意向の代弁』と『情報の吸い上げと共有化の為のチームへの拡散』と『心からの感謝』をします。


支援者を信頼し、受けた情報はチームの皆に情報提供する。

 


具体的には課題が生じても必要な機関に連絡を取り、解決する力を持ってもらえるよう環境を整えます。


緊急連絡先の確認・体調不良時等の判断に迷った際にどうしたら良いか?等々。


起こりえるリスクを予め考え、担当者会議で話し合っておくのです。


そうすると、『困ったからケアマネ』ということはなくなります。

完全になくならないとしても、激減します。

 


そして、積極的に報告をもらうためには、こちらも積極的に情報を提供すると同時に現在の支援や受けた報告の進捗状況を『モニタリング』で確認すること。


そして、日々支援者のお陰でご利用者の生活が滞りなく送れていることを感謝するのです。

 



そう考えると、個々のケアマネジメントで悩むとしたら、『ご利用者の気持ちを理解しようとしているか?』『的確な課題分析ができているか?』『利用者がイメージしやすいように説明できているか?』『十分な資源を持っているか?』『支援者がケアをしやすいように環境を整えているか?』などになります。

 

完全にケアマネジャー自身のスキル(能力)の問題であり、これは日々自己研鑽するしかないのです。


焦ったり嘆くことはなく、コツコツと勉強し、実践していくしかありません。

 

そんなわけで、私はケアマネジャーという職種は、必要以上に自分を追い込む必要はないと考えています。

 

 

 


悩んだり、振り返りや自己研鑽は必要ですが、過剰に責任を感じたり、『私が何とかしなきゃ』と感じる必要はないのではないかな〜、と思います。