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台風14号
今回の台風はかなり強く用心が必要です、的な事が報道されるのでいつも警戒するのだが今回も拍子抜けするくらい何もなかった。
宮崎県で災害が出ているとテレビでやっていたので作業を早い目に切り上げて借りておいたビデオを見ることにした。
坂本龍一のサントラが素晴らしいベーコンの映画とクリムトの映画である。
両作品ともイメージが入っていて表現に興味を持った。
特に前者の絵の室内のような輪郭線をセットで見せるのがベーコンの絵っぽくて新鮮であった。
しかしこの人やっぱり変さが際立っていて近くにいたらちょっと怖い。
俳優もなかなかベーコンに似ていて感情移入しやすい。
ベーコンの恋人が007のダニエル・クレイグ。
う〜ん、昔は頑張ってこんな役をやっていたのだね。
クリムトの映画はもうちょっとあの煌びやかな絵が写って欲しかったか。
ゴダールはサッパリ
大学を出てから美術の勉強をし出した時に映画も見なくては始まらないだろうと思い、早速見てみたのがゴダール。
「勝手にしやがれ」は学生の時に見ていて良い映画であった。
もちろんストーリーも覚えている。
なのできっとわかるだろう、と軽い気持ちで鑑賞。
が、しかし上記の作品以外は「気狂いピエロ」の色が良かった以外は全く記憶にない。
勉強にもサッパリならず、なぜこの映画作家がそんなに良いのかチンプンカンプンであった。
そのためにやはり自分には芸術は向いていないと改めて思い、しばらくして日本画をやめてしまった。
他にもタルコフスキーやヴィスコンティーなんかも見たがそれらは面白いと思えた。
画面も良かったし作り込みが気に入った。
ゴダールは自分とは全く違う次元の人を感じた。
それはこの巨匠の死に方、自殺幇助もそうだ。
確かに体の機能を失う病気にかかっていたというのもあるがこれを選択するあたりこの点も自分とは違う考え方である。
インタビュー
ARToVILLAという大丸松坂屋百貨店が運営するサイトがあってそこの取材を受けた。
また詳しくはこのホームページでお知らせする。
作業場に人が来るのはいつ以来か。
ここで話をするのに慣れず不手際が多かった。
ここを写真撮影をするにあたり片付けをしたのだがツメが甘く絵の具だなを移動させるとゴミがそこかしこと出てきた。
自然な笑顔がこれまた難しく普段が出てしまう。
アンケートに沿ってその絵が必要なので色々なものを撮っていただいた。
刷り込みバケは一番よく使うものだが綺麗に洗っておくのを忘れ汚い状態のまま。
1時間半ほど取材の方々がおられたが仕上がりはいかがなものか。
画商さんに叱られないように問題なくアンケートも答えたつもりだが。
伝統刺青
伝統を学ぶものにとって系統図は興味がある。
京都画壇からは全く相手にされていない自分ではあるが端くれとしてこの系統図にはしがみ付いている。
これがあると人に語る時に説得力が増す。
源氏や平氏が何々天皇の血筋である、てなことを語るのと同じものだ。
この間の滝行で初代彫日出師匠が彫り師としての系統の話をされていた。
ぽっと出のモンとはちゃうんやで!とばかりに昔から続く系譜をアツく語っておられた。
しかも50年前はとんでもないことが普通に行われていたみたいでこんなところでそんな話せも大丈夫ですか?と聞いたくらいである。
かまへん、いつもこんな調子や!と弟子と盛り上がっている。
そんな豪快な話もあるが気に入ったのが虎の描き方である。
最近の彫り師は虎は虎を描きよる、ホンマは猫を描かなあかんのや!と。
確かに江戸時代まで虎は日本にはいなかったので画家は猫を見て想像で虎を描いていたのだがそれが現代にまで刺青の世界には生きていたのだ。
思わず、師匠ありがたきお言葉いただきました、と口ずさんだ。
画像は師匠の虎。
昭和の味がとても良い。
ゴルビー
個人的には西側諸国の評価と同じで冷戦を終わらせた良い人物と考えている。
しかしロシア国内ではソ連を崩壊させたとして評価が低い。
ロシア国民が言うに「自由を与えてくれたが自由をどうすれば良いのかわからなかった」。
これは残念過ぎる。
そんなゴルビーであるがルックスで判断させてもらって恐縮だが明らかに良い人だろう。
ぽっちゃりもしているし目も愛嬌があって好感が持てる。
何より聞く耳を持っている。
が、しかし国内ではこれでは許せないのだろう。
何よりソ連崩壊で国内が混乱してしまった責任を問われると西側諸国はちょっと辛い。
ただ、ゴルビーはプーチンにも期待しているところもあったようだ。
プーチンはどう思うのか。
画像はBBCの映像から。
ソ連の指導者のこう言う映像は歴史を振り返る番組で目の当たりにすることが多いがこれもその一環か。