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本年のアカデミー賞
いつも遠い国の立派な賞くらいに思っていたアカデミー賞だが今年は身近に感じた。
ロサンゼルスに行ったので親近感が違う。
寝泊まりしていた場所にはノミネート作品の応援ビルボードが沢山立っていて興味深い光景であった。
アカデミー会員にアピールするビルボードなのだがデザインも洗練されている。
しかも飛行機の中で行きに5本、帰りに5本の映画を観た。
その中に「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」もあった。
作品賞に輝く面白い作品だが個人的にはコメディーでなくシリアスに仕上げた方が良いように見えた。
あまりにもギャグが続くので並行世界の設定が壊れてしまう。
でも並行世界ってその程度の扱いでいいのかもしれない。
10本中、普段の映画鑑賞であれば「トップガン」は観ないのだが飛行機の中でこそ観るものと決めて80年代のものと2本まとめて観た。
撮影が凄い、のとトム・クルーズが凄い。
この映画だけは日本航空の飛行機出なくてもよかったかも。
英語がわからなくても画面だけで理解できる。
ヒットよりホームラン
アメリカの美術はとにかく大きい。
圧倒することをヨシとしていて日本人にはちょっと太刀打ちできない。
画像はリチャード・セラであるが部屋いっぱいに鉄板が斜めに構成してあって驚かされた。
どうやって入れたのだろうか、とか重さは?、とか色んな疑問も湧いてくるほどのスケールである。
厚みも5センチくらいはあろうかと思う。
野球で言うならホームランである。
マッチョな男が打つ、それである。
イチローが打つヒットではない。
絵画も当然大きく、しかも多い。
美術館も日本の国立美術館の5〜7倍くらいの大きさである。
当然、ギャラリーも大きく、それを埋めるだけの作家の力量が問われるのだ。
毎日小さい仕事をしている自分には、改めてもう少し大きい物も作らねばと考えさせられる。
Thank you
アメリカはロサンゼルス滞在時、高級住宅街で生活していた。
日本文化に造詣が恐ろしく深い博士のお宅である。
そういった場所がそうさせているのか、お礼や感謝だけは日本がイチバン〜と思っている自分の頭から来ているのかわからないが、一々の行為に人々がThamk youを言っている事に驚いた。
以前訪れた同じ英語圏のイギリスではそんなことはなかった記憶だが、店員が食べ物を運んで来てくれてThank you,美術館で撮影の邪魔にならないよう避けるとThank you。
ドリカムの歌か!と突っ込みたくなるほど感謝を述べる。
日本語ですみませんを使う場面をThank youで済ましているのかもしれないがとにかくポジティブなのだ。
渡米前のアメリカのイメージとしてはそういうことは一切なしで無愛想かと思っていた。
Great Americaの押しの強さばかりがあるのではなく、なんとも紳士的な側面にビックリ。
当然、レディーファーストも目の当たりにし、失われた30年の国のこれからを憂う。
飛行機に乗って
海外旅行をするとすれば今はほとんどが飛行機であろう。
環境保護団体に所属していたり化石燃料反対の人であればそうでもない。
以前、中国に行った時は鑑真号という恐ろしく揺れる船で大変な目にあった。
が、飛行機の旅は快適である。
揺れることもあろうが鑑真号に比べれば大したことはない。
ただ墜落した場合は確実に命を落とす。
何十年かぶりのせいか、窓からの景色が美しく見えた。
やたらと青いなと思って見ていたらボタンを押すと明るくできたり暗くできたりするようだ。
途中の段階で青い状態が得られる。
面白かったので何度も色々なトーンを試した。
還暦前にして小学生。
U.S.A.
久しぶりの海外旅行は慣れない事だらけである。
飛行機に乗るだけでもわからない事が多く、戸惑う。
ロサンゼルスは雨がほとんど降らず気温もおだやかだと思っていたが到着は土砂降り。
これでもかと言うくらい雨が降る中、偉大な博士の運転するクルマに乗ってお宅へ。
道路も表面は日本の道路より状態が悪く、パンピー。
お昼ご飯にはメキシコ料理を食べに行く。
目の前の建物が有名なシャトーマーモント(画像)でもうすぐはじまるアカデミー賞の時にはセレブがたくさん来てにぎにぎしくなるらしい。
立派な家々を見るだけでもかなりの勉強。