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2023 / 06 / 12  08:00

絵の値段

絵の値段

名古屋の個展会場にいた。

あまり会場入りすることはない。

というのも、いても変な人扱いを受ける事も多く、迂闊なことを話して売上に影響が出ることを避けたいからである。

何気なく自分の作品の値段に目をやると、当たり前だが値段が表示してある。

知ってもいたし、了解して値段を上げていっていたが絵を前にして百貨店の名前の入った題名と値段を見て驚いた。

いつの間にこんなに高くなってしまったのか、と。

表の形で自分の値段を見慣れていたせいか実感が湧いていなかった。

いつも描いている作品がこれの適正価格なのだろうかと考えてしまう。

絵が売れることが年齢が進んでからだったため、その値段に驚いてしまったが同じ年齢の画家なら当たり前なのかもしれない。

自分のどこかで作品が売れないものという感覚が染み付いていているのだ。

値段に見合う作品作りを心がけよう。

2023 / 06 / 08  08:00

パンパカパーン

パンパカパーン

上岡龍太郎が亡くなった。

しかし自分にとっては引退の時が上岡との別れ出会ったので今回は生物的に命が終わったと考えている。

なので2000年に引退をする!と行って表舞台から退いた時は残念でならなかった。

思い起こせば浪人時代、雨戸を締め切って共通一次の勉強をして、休憩にはその暗い部屋で江戸川乱歩を読み耽っていた。

明るいことと言えば関西で土曜にノンストップゲームと言うゆるい番組があってそれに上岡龍太郎と横山ノックが出ていて楽しんで観ていた。

あの番組だけが受験浪人の明るい記憶かもしれない。

 

引退から全く姿を見せないのは山口百恵しかり、立派である。

島田紳助が引退こそすれ、ちょこちょこ報道されたりして人目に付くのとはかなり違う。

そういえば探偵ナイトスクープも上岡が辞めてからは見なくなった。

くだらない事もあの人が語ると立派な話に変わってしまうし、西田敏行の局長にはありえないくらい探偵を叱責する事もあった。

彼の引退の年齢は58。

今の自分と同じであるが自分が今、引退すると生活も何もなくなってしまう。

 

 

 

2023 / 06 / 04  08:00

角の処理2

0.jpeg

角が綺麗に処理することができそうなので何個か制作した。

が、うまくいかない物があって何度か紙を貼り直しを繰り返したが改善されなかった。

どうも自作のパネルの木目が出てしまう個体があるようだ。

パイン集成材を使って作ったものなのだが水分を含むと硬い木目が出てくる。

そのため線付した細い接着面とその木目が引っ付いてそれが出てしまう。

出ないものもあれば出るものもあるので、これからその自作パネルが無くなるまで以前のやり方に戻すことにした。

まだ技術が確かではないので出たとこ勝負になると和紙が勿体無い。

やはり売られているパネルは良いものに思う。

こういうことが起こらない。

糠喜びとはこのことか。

2023 / 05 / 31  08:00

角の処理

角の処理

カップヌードルを150枚ほど描いてきたがパネルに和紙を張る時に折り曲げていた。

というのもこれは作業が楽で、そういう物だという認識だった。

だが何枚も描いているうちに側面はそれなりに目に入るな、とい事に気づきこれからは手間ではあるが和紙を切ってしまって綺麗な角が出るようにする。

折り曲がりは上下に出るので観覧客も気にしていなかっただろう。

でも、今回たくさんのドットの作品を制作したがその時にやはり気になり出した。

自分の作品は側面も重要なのと、号単価も上がってきているのでそれに見合った作業にしていかねばならない。

 

しかし、側面を入れると6号の絵は8号の絵の大きさくらいになる。

加えて言うなら側面が見えるように描くなら後ろの面にも少し塗らないといけないのでかなり大きめの絵を描くことになっている。

カップヌードルはまだましだが金鳥の渦巻は側面勝負だ。

 

 

2023 / 05 / 27  08:00

金鳥の渦巻 缶

金鳥の渦巻 缶

この蚊取り線香の円形は2作目である。

全く同じ物ではなくて今回は周りの金色の幅を細くした。

それと金色を赤みがかかったもので塗っている。

全く同じにするのでもいいが版画でもないので一点ものの良さを大事にした。

2回目になるとかなり作業も楽で、失敗が起こるところも予想しやすいので大きな間違いは起こらない。

青色は紙パッケージのおそらく染料インクの青にしたかったが顔料では出ないので実物の缶の色にした。

最初に一面真っ黒にするため色をかなり厚く塗らなければその色が発色しない。

ただこうすると作業が楽で進めやすい。

横尾忠則の作品でこういう黒いシルエットの様な作品があるがきっとこの工程中に思いついたのではないだろうか。