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寒山拾得への道ー横尾忠則現代美術館
兵庫県立美術館の後、ここへ。
ここ最近の横尾忠則は腱鞘炎のためか画面がぼんやりしている。
年のせいもあるがそれを楽しんでいるのだろう。
会場には耳を描いた作品もあるが突発性難聴で耳が聞こえないようでそうなっているようだ。
若い頃のカッコいいデザインポスターとは違う暖かい画面で好き勝手に描いている。
しかし多作にはビックリ。
しかも大きい作品ばかりでどういう体力なのか驚くばかり。
以前、美術館の担当者が会場に遅れて来て、やる気が失せた、と怒ったことが伝えられた新聞もコラージュしてある笑える作品もあって基本的にこの人は本当に面白い。
長生きしてほしい。
金鳥20号の下準備
スタンダードを描いている。
20号は大きい。
カップヌードルの3倍の時間がかかるとすれば単純に1ヶ月である。
この輪郭の赤い線のマスキングも跨いでテープを貼るが筋肉トレーニングのような大変さである。
しかもまだセオリーが確立していないため手探りで進めるのでもっとかかるかもしれない。
単純に大きくなると細かいところの気持ちは楽になるが大きいところの塗りムラが目立つようになる。
100号を書くとすればまた別の問題が起こるであろう。
展示の際に20号はカップヌードルしかないのでは心許ない。
その他も制作したのだが如何せん、時間がない。
ミニマル/コンセプチュアル ドロテ&コンラート・フィッシャーと 1960-70年代美術 兵庫県立美術館
阪神間の展覧会のタダ券が手に入った。
興味のないものなら観に行かないがなかなか面白そうなので一気に4つを鑑賞。
大学生の頃なら全く理解できなくて困ったテーマである。
ミニマルとコンセプチュアルはシンプル過ぎるくらいにシンプルなのだが視覚的にそれだけのせいでその頃は全然よく思えなかった。
その上何故こんな事をする、もしくは作るのかに共感を持てなかった。
かなり時間をかけて制作をしてできたものはこんなもの、と。
今ではよく理解できるし自分の作品への影響も大である。
ただ自分はいまだに他の人に制作をしてもらう立場にはいない。
この展覧会の制作は自分ではやらない、のがテーマだった。
羨ましい。
三島由紀夫
最近SONYのレコーダーの具合がおかしい過ぎる。
録画をした記憶がないのに録画されている。
デッキもインターネットのアルゴリズムと同じで視聴者の好みに勝手に合わせてしまっているのか?
それはさておき、そのせいでアナザーストーリーという番組で三島由紀夫を放送していたのを見る事ができた。
世間的には三島由紀夫は割腹自殺の作家であるが当方の三島由紀夫は同姓同名の同い年の友人である。
作家の方は本名の「公威(きみたけ)」が表す通り威圧感があるが友人の方は全くなかった。
とにかく正反対の友人でとてもいい奴であった。
共通項があるとすれば早くに亡くなったということくらいか。
しかし自殺ではなく病気だったので何かと違う。
確か、名前が由紀夫になったのはもちろんその作家を意識してお母さんが付けたのだがそのお母さんが三島家に嫁がなければ友人は由紀夫でなかったかもしれない。
クリスチャンであったし、文学も好まなかったし、三島由紀夫ではなかった。
当方にとっては「三島」が文章やテレビ等に出てくるとその友人を思うのだ。
金鳥の渦巻き20号
先日6号のローズの香りを仕上げたが今回はスタンダードの蚊取り線香20号である。
今までで最大なのでかなり時間がかかる覚悟をしている。
というのもまだ作業の進め方が安定していない。
探り探りである。
まずは白の地塗りの後、地色の青であるが実物のパッケージは染料インクで印刷してあるのでかなり彩度が高いシアンなのだが顔料では出せない。
なので比較的近くなるようめいどくらいは同じになるように混色する。
周りにマスキングテープを貼っているがこれも曲者で真っ直ぐ貼るのが難しい。
線を定規で引いても貼る時にずれるのでケント紙を見当にして貼っている。
画像のように緑の粘着が弱いマスキングテープも良くない気がしている。
これからが小さい時とは違う難しい作業が出てきそうである。