Blog
伝統刺青
伝統を学ぶものにとって系統図は興味がある。
京都画壇からは全く相手にされていない自分ではあるが端くれとしてこの系統図にはしがみ付いている。
これがあると人に語る時に説得力が増す。
源氏や平氏が何々天皇の血筋である、てなことを語るのと同じものだ。
この間の滝行で初代彫日出師匠が彫り師としての系統の話をされていた。
ぽっと出のモンとはちゃうんやで!とばかりに昔から続く系譜をアツく語っておられた。
しかも50年前はとんでもないことが普通に行われていたみたいでこんなところでそんな話せも大丈夫ですか?と聞いたくらいである。
かまへん、いつもこんな調子や!と弟子と盛り上がっている。
そんな豪快な話もあるが気に入ったのが虎の描き方である。
最近の彫り師は虎は虎を描きよる、ホンマは猫を描かなあかんのや!と。
確かに江戸時代まで虎は日本にはいなかったので画家は猫を見て想像で虎を描いていたのだがそれが現代にまで刺青の世界には生きていたのだ。
思わず、師匠ありがたきお言葉いただきました、と口ずさんだ。
画像は師匠の虎。
昭和の味がとても良い。
ゴルビー
個人的には西側諸国の評価と同じで冷戦を終わらせた良い人物と考えている。
しかしロシア国内ではソ連を崩壊させたとして評価が低い。
ロシア国民が言うに「自由を与えてくれたが自由をどうすれば良いのかわからなかった」。
これは残念過ぎる。
そんなゴルビーであるがルックスで判断させてもらって恐縮だが明らかに良い人だろう。
ぽっちゃりもしているし目も愛嬌があって好感が持てる。
何より聞く耳を持っている。
が、しかし国内ではこれでは許せないのだろう。
何よりソ連崩壊で国内が混乱してしまった責任を問われると西側諸国はちょっと辛い。
ただ、ゴルビーはプーチンにも期待しているところもあったようだ。
プーチンはどう思うのか。
画像はBBCの映像から。
ソ連の指導者のこう言う映像は歴史を振り返る番組で目の当たりにすることが多いがこれもその一環か。