日記
花粉症と腸活
少しずつ寒さもおさまってきて日中は春らしい暖かさも表れてきています。
同時に毎年のことながら杉の花粉も日増しに多く飛散するようになってきているようです。
いつもはアレグラなどの市販薬でなんとかやり過ごしていますが、値段が高いので余程のきつい時以外は出来れば使いたくないのが本音です。
他に対策方法は無いか調べますと、昔から言われているように腸の働きを整える事が花粉症に有効のようです。
西洋医学的な観点で見ると腸は免疫の半分以上を生みだす器官である為、その活動を助ける事で免疫機能の暴走である花粉症を軽減することが出来る、というのが以前読んだ本の説明でした。試しにヨーグルトを毎日食べてみていますが今のところ何となく上手く症状を軽減できている気がします。
また、東洋医学的な観点で見ますと腸と脾はエネルギーを生み出して全身に巡らせる健康の元と言われています。
腸の働きを整えるためには暖める事がまず大事です。それ以外に施術で対処する場合には、単に指圧やもみほぐしを行うのではなく、連動しているお腹と大腿の筋肉を動かす事で外部から活性化させるのが安全と考えます。
骨盤内側の腸腰筋辺りに軽く触れながら足をお腹側に引きつける運動を軽く何度か繰り返す事で自然にお腹全体の筋肉が緩み、腸への圧迫が減って活動しやすくなりますので試してみて下さい。
花粉症が終わる4月までまだまだ長いですが、何とかやりやすい対策を立てながらお過ごしください。
経絡について(2)
(1)で挙げた気血津液がどのようにして滞るのか、という点を観察して対処していくのが当院の施術方針です。
※気に関して、身体を動かすエネルギーと本来の意味では解釈されていますが、現代ではそのままだと理解しづらいかと思います。
厳密にはイコールではないかもしれませんが、身体の各部位に伝わる神経伝達に置き換えて考えるのが分かりやすいかと思います。
神経伝達が滞るのはどういう時か、という点では「季節変わりの温度や気圧の変化に対応して神経が疲労
している時」、「仕事や対人関係で気を遣う場面が多い時」「悩み事が多い時」などが挙げられます。
ストレスと言い換える事もできそうですが、あくまでも神経伝達の滞りが起きる原因の一つに過ぎないと考えますのでここではあえて挙げていません。
気の停滞に対して施術の対応方法としては、こめかみと背骨横のライン、首後ろの棘突起周辺と仙骨の上辺りを中心に緩めるような圧を用いて施術するようにしています。
※血に関しては血流という言葉本来の解釈に捉え、血流が滞る原因を「日常生活における同じ姿勢の連続」、「特定の筋肉を過度に使用する」「荷物の運搬などで一定の重量がかかり続ける」、「足首の動きが限られる履物を長時間用いる」などの点を主に挙げています。
施術での対応方法としては身体に蓄積した余分な力みを解いて稼働しやすく整え、各関節をゆっくり軽く動かしながら手足の末端まで血流を届かせる、という事を目標に施術するようにしています。
※津液という目に見えない液体に関しては滞る原因として「前傾姿勢の連続による腹部の圧迫」、「水分摂取不足」、「運動不足」などが挙げられます。
水分摂取に関しては夏場と冬場でも必要量や頻度が違いますのでその時期ごとに対処が必要です。運動不足に関しましては必ずしも激しい運動は必要ではなく、二の腕や脹脛などの血流を送るポンプのような働きをする筋肉を適度に動かす事が目的ですので散歩や軽い体操で十分です。
前傾姿勢による水分の停滞には、股関節の稼働を確保して足全体を動かし、腹部の各筋肉と足の筋肉を連動させることで流れやすくするという事を目標に施術しています。
普段から大きめに足踏みする習慣をつける事である程度は腹部の硬直を予防する事も出来ます。
経絡について(1)
清流堂では東洋医学における「経絡」という概念を下敷きにして日々の施術を組み立てています。
以前にも同じ内容でここに記載しましたが、当院も開店から10年経過しましたので改めて現在の認識を書いていきます。
東洋系の治療法の基本概念は「不通即通」「通経活絡」と、「補虚瀉実」の3つが主です。
※不通即通は文字通り上手く通らない部位は痛みが生じるという意味です。痛み迄いかなくても血液や膵液などの流れが滞れば何らかの不調が生じるのは想像しやすいかと思います。
※そこを改善する手段として通経活絡を目指します。経とは縦のつながり、絡とは横のつながりというのが本来の意味ですので縦にも横にも流れを良くしましょう、という意味合いです。
※施術するにあたって、相手がどのような状態化を見極める事が大事ですが、その際の基準になるのが「実証」か「虚証」かの判断です。何か(血流など)がその部位に多すぎて発生するのが「実証」、少なすぎて発生するのが「虚証」です。補虚瀉実とは虚証には流れる力を補うように、実証には過剰な部分を瀉する(削る)ように施術していきましょう、という意味です。
経絡を流れるものは何か、という点で「気血津液」という言葉が用いられます。
※気とは身体を動かすエネルギーそのもの、食べた物から取り出した栄養を気に変換して身体の各部位に送っているという解釈であっていると考えます。
※血は文字通り血液ですが、大昔の概念では他に精神を運ぶものという認識があったようです。血を多く流すと失神することから得られたイメージと考えられています。
※津液は食べ物から生成して身体が使いやすいように変化した水分(水穀の精微)を指します。胃液や脳脊髄液、リンパ液、唾液などを含めた総称です。
寒い時期の皮膚のかゆみ
寒い時期が続きます。今年は去年と違い年末年始と冬場らしい寒い日が多く、体調管理が大変である一方で「本来の季節通り」という安心感もあるかと思います。
冬場は寒さと同時に乾燥もあり、皮膚のかゆみを訴える方も多いです。
・乾燥から皮膚の水分が蒸発して肌を守る機能が失われる「皮脂欠乏性湿疹」→多少脂分の多い食事をとり、保湿剤などで皮膚の保護に気を付ける
・冷気を直接浴びる事によって体の防御機能が自然と働くことで発生する「寒冷蕁麻疹」→オイルヒーターなど、乾燥をあまり伴わない手段で出来るだけ部屋を暖める
・冬場の発汗の減少によって毛穴の開放が不足し、血行不良を招く→代謝を促す程度の軽い運動を取り入れる
※入浴時や洗顔時に出来るだけやさしめに洗うようにし、ゴシゴシこすらない
※熱すぎる入浴温度は却って皮脂が流れ落ちてしまうため、身体の芯が温まるほどほどの温度で
皮膚のかゆみを訴える方は意外と多く見かけます。乾燥の時期はまだまだ続きますので、冬場の間保湿に気を付けながらお過ごしください。
自律神経の扱い
12月に入り、寒さが増してくる時期です。
温度差から「自律神経が疲れやすくなる」という文言は当院だけではなく様々な媒体で耳にするかと思います。
そう言われても何を気を付ければいいのか、どう対処すればいいのか中々判断に困るかと思います。
自律神経とは前にも書きましたが自動で働いて身体の様々な調整を行ってくれる神経群の総称です。
温度差の情報を察知して体温を調節したり、体内から温度を逃がさないように各関節の筋肉を引き締めて防衛したり、或いは体内に入り込んだウィルスに対処するために熱をだして殺菌するよう指示を出したりなど、意識しないところで常に働いてくれています。
人体解剖図などを見ますと身体のリラックスを司る副交感神経は背骨の左右に並行して走っています。また、身体の活動を司る交感神経はこめかみ周辺に集まっています。
活動して疲れている神経群を緩めるのに指や拳で強く押すのは大抵逆効果になりますので、ご自身で解すときはタオルなどの布の上から手の平で軽く擦る事をお勧めします。
また、神経群を緩めるという事は身体が外部環境への警戒を緩めている状態ですので、なるべくほぐした後は部屋を暖め、冷気に接しないようご注意ください。また、水分をとってなるべくゆっくり休憩をとるようにしてください。
自律神経の疲れによく効くツボとして頭頂部の「百会」が紹介される事がありますが、「頭臨泣」や「瞳子髎」、「卒谷」、「曲鬢(きょくびん)」、「完骨」や「風池」など関連する他の経穴も同時に緩めていく必要があり、単独で効果を出すのは難しいかと思います。
背骨横の副交感神経を狙って大きく擦るという事は脊柱起立筋に並走する膀胱経の経穴群も同時に緩める事になり、気血の流れ道が出来ます。その上で特定の経穴ではなく頭皮全体を手の平で緩めるイメージで柔らかくほぐすようにしてください。
目に見えない神経群が相手の対策ですので中々難しいところもありますが、何とかうまく付き合いながらこの冬場をお過ごしください。

