浮腫みと老廃物

 多くの整体院で施術の説明の際に出てくる言葉がこの「老廃物」というものです。

 教科書の定義によると古くなった皮膚、余剰な脂肪、尿素などの疲労物質、代謝の過程で産出された毒素(遊離基)などを合わせた総称とあります。

 この老廃物がうまく排出されずに皮膚の下に留まり、蓄積した状態を「浮腫み」と呼んでいます。

 リンパ腺からの水分を使って、リンパ節に留まる老廃物をリンパ管に流す。

 リンパという概念を使った老廃物の排出システムは、上記のように説明されることが多いです。

 なぜこのような廃棄物が、直接排出器官に送られず、リンパ節のような器官にわざわざ留まるのか、という疑問に対して、教科書では、体内に侵入するウィルスなどの外敵をトリモチのように付着させ、一緒に廃棄させる為だとしています。

 リンパ管は筋肉の動きに合わせて可動するとされています。筋肉を動かさない環境が続くと、リンパ管も動かず、そこに老廃物が停滞して浮腫みの原因になるとの事です。

 個人的には、停滞する老廃物を無理に手技で流すよりも、筋肉同士のスムーズな可動を回復して老廃物が排出されやすい環境を作った方が浮腫みを解消するには早いのではないかと考えております。