肩甲骨と骨盤
骨格標本を見るのが好きな人なら、気づいている方も多いかと思いますが、肩甲骨と骨盤、
非常に形状が似ていますよね
試しに肩甲骨をひっくり返してみると、肩鎖関節と胸鎖関節がつくる円と、寛骨下部の円形の部分、元は同じ形状で、生活環境に合わせて今の形に変化していったのだろう、
となんとなく想像できます
サルから人に進化したのはおよそ500万年前と言われていますが、そのもっと前、2足歩行を始める前であれば、
その働きは全く同じものだったのではないでしょうか
つまり、それ自体が自由に稼働し、手や足の骨の付け根の役割を果たし、体の重さと歩行などの動作から来る衝撃を受け止めて調整するという機能が、
4足動物においては肉食、草食の差はあっても四肢でほとんど同じだったと考えられます
腰痛や肩こり、四十肩、五十肩、骨盤のゆがみ、坐骨神経痛など、整体院がコース名に掲げる諸症状のほとんどが、元の原因をたどっていくと、
事故や運動によるけがが原因のものを除けば、その部分の本来の動きが何らかの理由によって制限されていることに由来していないでしょうか?
私も職業柄、同じ姿勢で長時間動作していることが多いので、腰痛、肩こりはよく来ます。なかなか簡単に整体に行ける立場でもないので、
空いた時間によくやるのが四つん這いになって肩甲骨と骨盤を意識しながら動かすことです
詳しくはないですが、けっこうヨガなどでも取り入れられている動きだと聞きます
整体院に通って揉み解す以外の方法で疲れやコリをとり、腰痛などの予防をするのであれば、このような感じで、その部位の本来の動きはどうか?
という事を考えながら動かしてみるのが有効なのではないか、と考えます