筋肉の限界
健康のため、家でストレッチをやっている方は多いと思います。
毎日続けていれば、体もその動きに慣れ、スムーズに動かせるようになりますので、体の代謝と筋肉の柔らかさを維持するのに非常に効果的だと思います。
ただ、「さあ明日からストレッチ始めよう」と思ってもなかなかその第一歩が踏み出せませんよね?
始めてみても何日かでやめてしまう人も多いかと思います。
その理由は、体が硬くて痛いから、きついと感じるから、ではないですか?
いきなり体を動かそうとしても、普段やっていない動きに対しては制限がかかります。
急な動きで、筋肉や関節に負荷をかけ過ぎないための安全装置のような機能が脳にあるためです。
運動をするためには、この脳の安全装置とうまく付き合う必要があります。
その特性をよく知っていれば、わざわざ痛い思いをしながらストレッチをやらなくても、意外と簡単に可動域が上がります。
肩関節で試すのがわかりやすいと思います。
試しに腕を水平に持ち上げて、後ろに引いてみてください。
それ以上行かない、というギリギリのところで止めます。痛みが生じるようなら引きすぎです。
そこで約20秒、筋肉が硬い人でしたら一分くらい停止してください。
ほんの少し腕の位置を前に戻し、もう一度後ろに引いてください。
先ほどより大幅に後ろへ引くことができたかと思います。
あまり変化が無かった人は、今の動作を2~3回やってみてください。
効果が出始めると思います。
これで、脳の安全装置が許容する可動範囲が広がったことになります。
これと同じことが、実は全身の筋肉、関節で行うことができますので、おうちにいて暇がある方、是非試してみてください。
その上で、背中や腰の動かしにくい筋肉が気になる方は是非一度当院へいらして見てください。
こういった筋肉の緊張を、手を使った技によって取り去る方法も御座いますので、お役に立てるかと思います。