言い切り型の指摘に注意

整体やマッサージ店へ行ったときに、「あなたは○○なので腰が曲がってきます」とか「このままいくと膝が悪くなりますよ」とか言われたことはないですか?

整体師の立場でこんなことを申し上げるのは、「お前が言うな」と言われそうですが、こういった悪い方の予知を伝えて相手を怖がらせ、リピーターにしようとするやり方には反発を覚えます。

 

まず、周知のこととは思いますが大前提を申し上げます。

整体は医療ではありません。法律上は文部科学省管轄の「健康体操」です。

 

勿論、人並み以上に体のことを勉強して、何故そこに痛みが来るのか、どうすれば改善できるのか、という事を理解している整体師ばかりだとは思います。

ですが、診断は医者ではないのでできません。

そのうえで相手の主訴を聞き、技を用いて痛みやお悩みを軽減させるのが我々の仕事です。

今現在ある症状が起きているとして、整体師が出来ることはその症状を取り去る事と、その症状が起こらないためにどうすれば良いか伝えることです。

それ以上に踏み込もうとしているなら、その整体師の言う言葉は鵜呑みにしないでください。

整体師に「あなたはここが悪い」と言われたとしても、整体師がわかる程度の体の不調なら、整体技でうまく取り去れるものがほとんどです。

「じゃあこのコースの料金の範囲内でどれくらいの期間があれば治せますか?治せなかったら料金を返却できると責任を持って言えますか?」

と質問してみてください。

もし「これくらいの期間で必ず治せます」と即答するようなら、そこは信用できません。

「治せる」と言い切ることは、即ち「診断」ですから。

「このコースではここまでの範囲で改善出来ると思いますので、そこまでは責任を持ちます。それ以降は家でこのようにその状態を維持していただき、不調があらわれたらまたいらしてください」

こんな感じで言ってきたところは信用できるかと思います。

勿論、本格的な不調があらわれる前にはもう一度行った方がいいとは思いますが、そこはお客様が決めることですので、あくまでもこちら側の「希望」としてお伝えするに留めるのが筋だと思います