日記

2022-10-29 22:17:02

下肢後面の歪みを取るには

うつ伏せ時の姿勢を普段目にしていて、左足付け根の大転子部分が大きく仙骨側に引き寄せられて固まっている人が多く見えられます。特定の座り姿勢の連続から来るものと考えられますが、ほとんどの方が左側だけで右側も仙骨側によっている人は少ないように感じます。

 

左の腰を後ろに引いたような状態でそのまま歩いているようですので、歪みの少ない右側の方に身体の重さがかかり、左側は十分に体重を受け止められないので外側重心になっているようです。この状態が長い方ですと、足先まで体重が外側から内側にかかりますので踵も内側に曲がっていることが多いようです。

 

腿の裏やふくらはぎの張りをほぐしていく事も大事ですが、根本的にはこの大転子の歪みを真っすぐにしてから他の筋肉の調整をした方が全体的にまっすぐ仕上がるかと思います。

臀部の下端、腿の裏の中央辺りで、大腿骨のすぐ内側辺りに「承扶」という経穴があります。また、大転子の上端内側あたり、梨状筋との境目に「環跳」という経穴があります。

この二点を軽く押圧し続けると、周辺の筋肉組織が緩んで大腿骨が大転子ごと外側の本来の位置へ動いていきます。押していれば勝手に動いていきますので力を入れる必要も体重をかける必要もありませんが、自分では押せない場所なので誰か家の人にお願いするといいかと思います。

二か所とも筋肉が密集する硬い場所なので指先で押圧しようとすると押し負けて怪我をする恐れがあります。

指を曲げて、第二関節を押しすぎないように軽く使うと、怪我を防いで簡単に押圧できます。

2022-10-25 23:03:00

リンパ腺

体内で使われる分泌物を生成、分泌する生体組織の事を「腺」といいます。唾液腺や汗腺、甲状腺なんていう名前は健康番組でもよく耳にします。

導管を持っている外分泌腺、導管を持たず血液や体液中に分泌物を供給する内分泌腺に大きく分けられるとの事。

整体院でよく耳にするリンパ腺は内分泌腺に分類されるそうです。

 

豆粒状の「リンパ節」は老廃物や癌細胞をそこに運んで「マクロファージ」や「T細胞」を使って除去する関所のような重要な免疫器官との事ですが、ここにそれらの物質を運ばせるためにリンパ液を分泌するのがこのリンパ腺の働き、とあります。

 

疲労を感じる原因の一つはこの老廃物の蓄積にあるとの事ですので、リンパ節を活性化してこの掃除機能を活性化しよう、というのが整体院におけるリンパという言葉を使う目的だと見受けられます。

 

ただ、リンパ腺は大量にある分泌腺の一つにすぎません。

他にも流れが停滞したら不調をきたす腺は多々ありますので、ひとつの概念にこだわらずに血行も促進する、リンパ節の働きも活性化する、筋肉の動きも柔軟化させる、姿勢を良くして内臓の圧迫も減らす、というように、全体のつながりを同時に見て均等に施術していく事で結果としてリンパも流れればいいな、ぐらいに考えております。

2022-10-24 21:27:00

寒い日に疲れやすい後頭部に

良く頭寒足熱といいますが、それは頭に血液が上昇したり熱がこもる時の対処法であり、寒い日に頭部、特に耳周辺の神経群が冷やされれば当然ながら頭部の筋肉が収縮してこわばり、血行不良から頭痛が生じる原因にもなります。

 

外気が冷えてきたら頭部と耳も帽子などの布で覆い、冷えから守る事が大事です。

側頭部などは自力でさするなどして対処できますが、後頭部の硬直は中々自力だと解すのが難しいです。

特に硬直が強い場所だと、つい硬いテニスボールなどで強い刺激を与えたくなりますが、その辺は重要な血管や神経が多く、強い刺激が逆効果になることも多いかと思います。

 

無理をせず誰かに施術を依頼し、自分はうつ伏せで頭上の位置から後頭部を弱い力で擦ってもらうのが効果的です。

頚椎横にある筋肉の外側と頭蓋骨の境目辺りの陥凹部(風池)、及びそこから髪がある部分に入って耳と平行の高さの辺りの頭蓋骨平面部分(脳空)が擦るポイントになります。

この辺が張っている時は弱い力でも痛みが走りますので、なるべく手の重さだけで最初はゆっくり擦って硬直を解いてください。

弱い力でも数分擦ると筋肉が柔らかくなって周辺の皮膚が動くようになり、同時に重かった頭が軽く感じるようになるかと思います。

2022-10-22 23:19:22

寝違えたとき

寒い朝が続くようになりますと、首を寝違えるという方が多くなります。

冷えを首後ろや頭横の神経が感じ取って、筋肉に収縮指令を過度に与えている状態とされます。

一度痛みが出始めますと、身体としては自分を冷えから守る為に筋肉を緊張させているので、部屋を暖め、緊張する必要がなくなった、と認識させるのが一番です。多少痛みが治まってきたら、当院の施術でよくやる滾法や、腋下を緩めるやり方が首の張りを軽減できるかと思います。

一度筋肉が警戒するとしばらく黄色信号が続きますので、過度な運動や強い刺激のマッサージなどはせず、2~3日安静に過ごされることをお勧めします。

 

寝違えは、冷え以外にも前日までのオーバーワークや、過度な運動による衝撃、筋肉の滋養不足などによっても起こります。

中には、炎症の発生を伴うケースもあり、この場合は温める事や運動療法が逆効果になる可能性もあります。

 

あまりにも痛みが強い場合は出来るだけマッサージなどで触れることもせずに、痛みが軽減されるまで安静に過ごし、治療方法は急激な痛みが治まってから考える方が良いかと思います。炎症に対してアイシングが有効という方も多いですが、急な痛みは軽減できても血行は妨げます。どこまで冷やせばよくてどこからが過剰なのか、中々自分で判断は難しいかと思いますので、かかりつけの専門医が近くにいないのであれば冷やさずにそっとしておくのが良いと考えます。

 

2022-10-20 22:43:23

眼精疲労の軽減

眼球は、眼窩の中の水分に浮いているような構造になっており、上下左右に動かしやすくなっています。

「脳脊髄液」という水分ですが、眼窩の奥から供給されて目の端から耳方向へ循環していきます。

 

目の使い過ぎで眼輪筋やこめかみ周辺の筋肉が硬直しますと、この水分が充分に入れ替わらなくなり、溜まった水分が眼球を圧迫して眼圧が上がってしまいます。結果、目が重く感じたり、頭が痛くなる原因となります。

 

眼球が重く感じるときは、先ず目の横の筋肉を含むこめかみ全体をタオルなどの布の上から手の平でかるく擦り、水分の流れ道を作ります。こめかみの硬直が取れたら、目を閉じた状態の瞼の上に軽く手の平をのせ、手の重さで余分な水分が流れ出るのを促すと、眼球周辺の疲労が軽減します。

この時、手の平に決して力を入れず、眼球を押してしまわないことがポイントです。

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