日記

2022-11-08 22:39:32

三国志の登場人物の名前を冠する経脈

三国志に登場する曹操を治療したといわれる医師で「華佗」という人物がいます。曹操の頭部を麻酔を用いて切開治療しようとして処罰されたという伝記が残りますが、主要な武将ではない為あまり知られていないと思います。

人類の歴史上始めて麻酔治療を行ったとされる伝説を持ちますが、何しろ紀元前の話ですので伝記のみに残る話で真偽は不明です。

ただ、面白いものでこの伝説の名医の名前は経穴の名前に残っています。

 

背部の棘突起の外5分の辺りを、第一胸椎から第5腰椎まで並ぶ経穴群を「華佗夾脊穴」と呼びます。

メインの14経穴に含まれない「奇穴」といわれる経穴に該当します。

一点一点は鍼治療などに用いる経穴ですので通常の整体では用いませんが、この並びに沿って擦法などで皮膚の上から軽い刺激を与えていく事で、猫背によって蓄積した背中の力みを多少なりとも緩めることが出来ます。

たくさんあって覚えるのが大変な経穴ですが、このような興味深い名称をもっているとすぐに覚えられます。

2022-11-05 21:26:37

風寒の邪

日本語で風邪をひくという字は風の邪と書きますが、これは本来の東洋医学では6淫の一つである「風邪(ふうじゃ)」を指します。

風に当たる事で体温が奪われ、温度差で筋肉が緊張して様々な不調を生み出す、とされます。また、寒さそのもので同様の症状を起こす「寒邪(かんじゃ)」もその一つです。

 

寒さや温度差から「筋緊張性頭痛」が引き起こされることが多く、また、腕や脹脛の筋肉が緊張して血行を阻害する事で運動機能が低下したり、こむら返りや冷え性の原因にもなります。更には鳩尾周辺の筋肉が緊張して胃の不調を引き起こしたり、耳の近くが緊張する事で吐き気や眩暈につながる恐れもあります。

 

対策方法はとにかく首や腰などの中枢をマフラーや腹巻などで防いで冷やさない事、筋肉が重なる奥の方まで緊張する事もあるので、岩盤浴や遠赤外線ストーブなどでゆっくり芯から温める方法をとる事が大事です。

また、二の腕や脹脛は筋肉を動かす事で先端に行った血液を押し戻して循環させる重要な働きがありますので、冷え性を防ぐためにも軽い運動を取り入れる必要があります。

毎日お仕事で疲労している中、更に運動となると中々きついですが、軽くで大丈夫ですので手足を冷やさないための運動を日常生活に取り入れる事をお勧めいたします。

2022-11-03 22:05:37

位置が特定できない腰痛

腰の奥の方の何処かが痛む、或いは動きが鈍い感覚がある、にもかかわらずはっきり何処か分からないので対処のしようがない、という主訴の方がたまに見えられます。

場所が特定できないのでどこにどのように施術していいか中々目標が定まりません。

事前に状態をよく聞き、怪我など施術の問題になりそうな要素がないかどうか確認した上でやれる施術として、横向きで足を大きく動かす、というものがあります。

 

横向きに寝ている状態で、大転子と腸骨の境目辺りの筋肉を、施術者は尺骨の部分で軽く押さえます。

足全体を持ち上げて、先ず前方にゆっくり曲げます。お腹辺りで動きが止まる事が多いですので、無理にそれ以上押さず、10秒ほどそこで停止してから一度最初の地点に戻します。その後、もう一度前方に足を動かすと、さっきよりお腹側に足が上がるようになります。これと同じ動作を、今度は後方背中側にも行います。前方、後方にスムーズに動くようになったら、今度は横方向に動かし、十分に開脚が出来るまで、閉じる⇒開くを繰り返します。膝が股関節に対して真横に開くようになったら、今度はそのままゆっくり頭側へ上げていきます。これも、同じように止まったらそこで停止して、10秒したら最初の位置に戻ってからもう一度上げます。

このようにして前後、横に足が動かせるようになると股関節がどの方向からも解放され、自由に足を動かせるようになります。

これで、股関節のかなり奥まで可動域が増えていますので、押圧では届かなかった箇所もある程度解れているかと思います。

2022-10-29 22:17:02

下肢後面の歪みを取るには

うつ伏せ時の姿勢を普段目にしていて、左足付け根の大転子部分が大きく仙骨側に引き寄せられて固まっている人が多く見えられます。特定の座り姿勢の連続から来るものと考えられますが、ほとんどの方が左側だけで右側も仙骨側によっている人は少ないように感じます。

 

左の腰を後ろに引いたような状態でそのまま歩いているようですので、歪みの少ない右側の方に身体の重さがかかり、左側は十分に体重を受け止められないので外側重心になっているようです。この状態が長い方ですと、足先まで体重が外側から内側にかかりますので踵も内側に曲がっていることが多いようです。

 

腿の裏やふくらはぎの張りをほぐしていく事も大事ですが、根本的にはこの大転子の歪みを真っすぐにしてから他の筋肉の調整をした方が全体的にまっすぐ仕上がるかと思います。

臀部の下端、腿の裏の中央辺りで、大腿骨のすぐ内側辺りに「承扶」という経穴があります。また、大転子の上端内側あたり、梨状筋との境目に「環跳」という経穴があります。

この二点を軽く押圧し続けると、周辺の筋肉組織が緩んで大腿骨が大転子ごと外側の本来の位置へ動いていきます。押していれば勝手に動いていきますので力を入れる必要も体重をかける必要もありませんが、自分では押せない場所なので誰か家の人にお願いするといいかと思います。

二か所とも筋肉が密集する硬い場所なので指先で押圧しようとすると押し負けて怪我をする恐れがあります。

指を曲げて、第二関節を押しすぎないように軽く使うと、怪我を防いで簡単に押圧できます。

2022-10-25 23:03:00

リンパ腺

体内で使われる分泌物を生成、分泌する生体組織の事を「腺」といいます。唾液腺や汗腺、甲状腺なんていう名前は健康番組でもよく耳にします。

導管を持っている外分泌腺、導管を持たず血液や体液中に分泌物を供給する内分泌腺に大きく分けられるとの事。

整体院でよく耳にするリンパ腺は内分泌腺に分類されるそうです。

 

豆粒状の「リンパ節」は老廃物や癌細胞をそこに運んで「マクロファージ」や「T細胞」を使って除去する関所のような重要な免疫器官との事ですが、ここにそれらの物質を運ばせるためにリンパ液を分泌するのがこのリンパ腺の働き、とあります。

 

疲労を感じる原因の一つはこの老廃物の蓄積にあるとの事ですので、リンパ節を活性化してこの掃除機能を活性化しよう、というのが整体院におけるリンパという言葉を使う目的だと見受けられます。

 

ただ、リンパ腺は大量にある分泌腺の一つにすぎません。

他にも流れが停滞したら不調をきたす腺は多々ありますので、ひとつの概念にこだわらずに血行も促進する、リンパ節の働きも活性化する、筋肉の動きも柔軟化させる、姿勢を良くして内臓の圧迫も減らす、というように、全体のつながりを同時に見て均等に施術していく事で結果としてリンパも流れればいいな、ぐらいに考えております。