日記
フェイスラインを構成するもの
当院では「整顔」というメニューを採用していますが、あまり他では聞かない名称かと思います。
どのようなものかといいますと、簡単には顔に対する整体です。
姿勢矯正清流堂という看板を掲げている通り、顔、および頭部全体にも姿勢が影響しますので、これを整える事が目的となります。
当院に見えられる多くの方の主訴に多い「フェイスライン」が気になるという点ですが、先ずはどの筋肉がどう影響するのか知ることが対策を立てるのに重要です。
フェイスラインを構成する筋肉の内、顎横最大のものが「咬筋」です。首の横にある胸鎖乳突筋と繋がっており、肩から繋がって首が張りますと咬筋にも力が入りやすい状態になります。ここに、噛み締め癖や、硬いものを食べるときに左右の力の差が加わる事で「顎関節症」や「フェイスラインの歪み」の発生原因となります。
咬筋は頬骨下に神経が集中している箇所の近辺を通る為、外側から強く指圧すると激痛が走ります。指圧による解しは出来ませんが、首を上にあげると胸鎖乳突筋から引っ張る力が弱まりますので咬筋も柔らかくなります。
従って、普段前傾姿勢によって上を向きにくくなっている方が多い首の関節を、どう安全に緩めて上を向けるようにするか、という点が施術するうえで最も重要な点になります。
もう一つ、たるみの原因になるのが顎下にある舌骨筋です。事務仕事などで下を向き続ける姿勢が多いと、舌を動かすためのこの筋肉に常に力が入った状態になり、その横側にある胸鎖乳突筋と連動してお顔全体を下方向に引っ張る力に変わってしまいます。
すぐ近くに唾液腺や耳下腺などの重要なリンパ腺もあるのでここも強い指圧はNGです。仰向けで顎の下に手を置き、軽い力で上方へ引きながら動きの限界地点ですぐに手を放す、という動作を数回繰り返す事でこの硬直を解除することが出来ます。
最低限上記二つの筋肉の緊張がほぐれた状態であれば、頬骨などは意外と可動性がありますので手を軽く乗せておくだけで本来の位置へ戻っていきます。また、この時点で首回りの血行が良くなっていますので、ローションなどで摩擦対策をしたうえで「推法」などの、老廃物を代謝の流れに乗せる種類の技が使用できるようになります。
肩たたきのような整体技
「母さんお肩をたたきましょう」という歌詞の動揺がありますが、これは1923年に発表された歌との事。
当時、家庭の健康法として肩たたきは指圧やストレッチより一般的だったことがうかがえます。
整体でこの肩たたきをメニューに採用している店を見たことはありませんが、強弱が難しいとか、動きが地味だからとか理由があるのでしょうか?
東洋医学である推拿の中には、叩法という名前のたたく技が存在しています。
手の甲を対象箇所に当てたらすぐに引く、という動作をリズミカルに繰り返して、振動で対象の硬直した筋肉を緩めるというやり方です。
たたくのが強すぎれば痛いだけの不快な技になってしまいやすいので、やはり強弱の難しい技なのは確かですが、例えば背中の硬直が硬すぎて中々緩まない時に、振動であれば容易に解れる事がありますので意外と技のレパートリーの一つとして覚えておいて損は無い技術だと思います。
上の童謡のようにこぶしの底面で打つのは、大人の力では強い力が入ってしまいやすい為、甲の側を弱く的確に使うのがミソです。
梅雨と同じ水毒に注意
8月に続き、9月も湿気の非常に高い日が続きます。
気温も緩やかにですが落ち着いてきており、まるで梅雨の時期のような気候になってきています。
この気候下で気を付けなければならないのは東洋医学上の「水邪」、いわゆる「水毒」です。
水毒とは身体に停滞する排出されない水分の事です。
気温が下がっても湿気があるため、つい除湿器を使いたくなりますが、汗をかく機会を冷風で止めてしまいます。
また、湿気があると真夏ほどのどが乾かない為か、水分摂取量が少なくなりがちです。
更に、それでものどが渇き、大量に水を飲んでしまうようであれば、それもまた水毒が蓄積した症状の一つでもあります。水分が身体の各所にいきわたらない為に、手足がむくみ、水を飲んで流したくなるためです。
水毒は身体のだるさ、手足の冷え、強い眠気、虚脱感など様々な症状の原因になります。
夏場に暑さによって起こる症状と似ており、秋バテとも呼ばれますが、水毒は強い浮腫みを伴います。
対処としては、水分を体外へ排出する事を促すための軽い運動、水分を持って行ってしまう塩気や糖分を減らす事、熱めのお風呂にゆっくりつかり、手足を温める事などが挙げられます。
整体の技術による対処としては、少陰腎経、太陽膀胱経の経脈を中心に施術するのが有効です。特に足側にある膀胱経の経穴は浮腫みに有効なので重点的に施術するといいかと思います。
気圧の変化と対処法
8月の半ばもそうですが、ここ数日気圧が大きく乱れる日があるようで、時折偏頭痛や首の痛み、倦怠感を感じます。
遠くで台風が近づいていたり、気候の変動が大きい時期になるとこのような症状が出る人は一定数いるようですが、これは決して病気ではありません。(体調の悪さに関して気象病として外来で診察はしてもらえるので、診断書は出ます。)
耳の奥、内耳の辺りに気圧の変化を感じ取るセンサーのような神経があり、これが気候の変化を察知するのが原因です。
人間が自然界で生活していた時の、嵐が接近する危険を感じ取る能力が残っているものですので、決して悪いものというわけではないと考えます。
では対処方法は無いのかというとそんなことは無く、内耳周辺の筋肉が神経と一緒に疲労しているのが不調の原因なので、そこを解す事と、その後神経を休める為に睡眠を良くとる事が大事です。
耳を巻き込むようにその周辺の皮膚全てを手の平で覆い、横顔全体をゆっくり動かします。おそらく、神経疲労が原因であれば最初は硬くて動きませんので、決して無理な力はかけず、ゆっくり軽い力で時間をかけて動かしてください。
この時、耳下の耳下腺あたりも内耳の神経につられて硬直している人が多いですので、皮膚を動かすついでに巻き込んで動かすと、一緒にほぐすことが出来ます。
皮膚を摩擦する動きに弱い人は、タオルやハンカチなど、布を一枚隔てると良いと思います。
こめかみ周辺の神経が多い部分は、痛みが発生して硬直していても決して無理に指圧などの強い刺激を与えず、上記のようにゆっくり硬直を解除するやり方が最適であると考えます。
手の甲、足の甲の疲れ
普段生活していて、意外なほど気付かないのが手足の甲の部分に蓄積した疲労です。
相当蓄積して手首の可動域が少なくなったり、鈍痛を伴うようになって初めて疲れていたことに気付く人も多いかと思います。
体幹から遠い位置にあるから感覚が鈍いという説もあるようですが、試しに親指で軽く押しまわしてみるとゴリゴリ音がするぐらいには疲労物質が蓄積していることが多いようです。
親指の側面を当てて、ローラーのように何度かゴロゴロ転がしてみると、このゴリゴリした物質はやがてなくなります。
応急的に手足の重さを軽減することが出来ますので、事務仕事など作業が長い人は合間の時間に試してみて下さい。
