日記

2022-10-14 15:42:47

頸をほぐすと鼻が通る

普段施術していて、首の可動域を増やしたり、硬直を減らしたりする施術を行っていると詰まっていた鼻が通った、という方が多いです。

鼻奥から頬、首横の胸鎖乳突筋下にかけて顔面動脈、外頚動脈、総頚動脈が肩まで走っており、また、顔面静脈、内頚静脈も同じ個所を通っています。

前傾姿勢や寒暖差の影響で硬直しやすい胸鎖乳突筋を動かしやすいように緩めていく施術が、そのまま鼻からの血流も通りやすくしているのだと想像できますが、狙いが首回りのコリほぐしであるのに鼻炎に効果がある、というのは面白いです。

 

こめかみをほぐすと目が開きやすくなる、或いは親指付け根をほぐすと咬筋がゆるむ、というような筋肉の働きによる繋がりとはまた違った見方が出来るのが東洋系整体の面白いところだと考えます。

2022-10-13 21:32:38

後頭部のほぐし方

後頭部の下端、頭蓋骨と首の境目辺りには後頭下筋群という細かな筋肉の集合体が頭の重さを支えています。

前傾姿勢が続き、頭の重さを特定の角度で固定し続けるにはここに相当な負荷がかかり、筋肉が硬直しやすいです。

 

自分でここをほぐそうとしても、単独の筋肉ではなく、密集した細かな筋肉群なので単純な指圧では中々効かず、かといってここが硬いと自由に首を後ろに倒すのもうまくできず、運動療法などがやりづらい場所です。

 

自力ではなく、家族など誰かにお願いする必要はありますが、先ず仰向けに寝転がり、別の人に両手で頭を持って貰います。そのまま4指を後頭部に向けて真っすぐ立てていき、力は入れずに少しだけ頭上方向に引きます。

そのまま動かさずにじっとしていると、本人の頭の重さで少しずつ指が当たっている箇所が解れていきます。

部屋が寒いと中々緩まない箇所ですので、なるべく部屋を暖めてからやってみて下さい。

 

後頭下筋群が解れて柔らかくなりますと、顔や頭部を緊張させている「力み」が大幅に減りますので、その後睡眠姿勢が取りやすくなるかと思います。

2022-10-11 23:32:33

二の腕の肉を落とすには

ダイエットをかなり頑張っている人でも、中々痩せずに困っているという話をよく聞くのが「二の腕」です。

 

余談ですが、肘から手首までを一の腕、肘から肩までを二の腕、というのが本来の語源らしいですが、現代だと二の腕の方がよくつかわれる言葉です。

 

二の腕の肉が何故落としにくいかというと、そこにある不純物の流れ道が脇の下だからです。

脇を締めながら長時間作業する人は多いですが、逆に腕を上げて脇を開ける動作をする人は非常に少ないです。

その為、日中からずっと脇を締める力がかかりっぱなしになり、二の腕からの流れ道が狭められています。

 

対策方法としては先ず脇の下の流れ道を確保する事ですが、ここは重要な神経や動脈も通る急所です。

強い刺激は出来ませんので、タオルなどの布の上から軽くさすって硬直を解してください。

脇が充分に解れましたら、二の腕を指で摘まむように持って軽く引っ張ります。肘の方から脇の近くまで順に、20秒ずつぐらい引っ張って、手を放す、を繰り返しますとそこに蓄積していた不純物が代謝に乗って減少していきますので、スッキリ見えるようになるかと思います。

ここで減らすのは老廃物などの不純物だけですので、この後体操などすることで腕にも燃焼効果が届くようになると考えます。

2022-10-09 10:41:32

ファシア(fascia)

ファシア(fascia)は割と最近出てきた言葉なので、直接の日本語訳はありませんが、簡単にいうと筋肉と筋肉を結んで、互いの位置関係を保つ組織、といった説明がされています。

コラーゲンやエラスチンで構成されている組織との事ですので、よく膝の痛みの時に減少が問題といわれる軟骨組織と同じ物質で作られている事が分かります。

上の説明だけ見ると、東洋医学上の言葉で「三焦」というものの定義とよく似ていますが、まだ研究途中の内容との事ですので一致するものなのかはわかりません。

 

これが筋肉組織の表面に現れている部分を指して、そこだけを「筋膜」として取り上げている雑誌などを見かけますが、筋肉を繋ぐ組織であるファシアを剥がす?という表現が使われており、意味がよくわかりません。

 

性質は冷えると固まり、温めると軟化する、という点と、じっとしていると固まりやすく、動いていると軟化しやすい、というところから、従来「リンパ腺の中を通る老廃物」と考えられていたものと性質が似ているようです。首の左右付け根に出来やすいとされる「唾石」も似たような性質があるとされます。

 

まだ研究中の分野との事なので今後の進展を待ちたいですが、普段何気なくやっている整体の技も、「いらない不純物を軟化させて流れやすくする」という部分と「必要な組織を軟化させて働きやすくする」という部分を分けて、もっと明確に認識できるよう学んでいきたいと考えます。

 

2022-10-07 22:52:30

腸脛靭帯

スポーツをやる方であれば必ず一度は耳にするのが「腸脛靭帯」という言葉です。

 

腿の横側に張っている人体最大の靭帯であり、腰と膝の位置を安定させるために働く非常に重要な組織です。

靭帯は、腱と同じように血液のあまり通らない革のベルトのような構造をしています。

腸脛靭帯は、上半身の重さを受け止めて体重移動の作用をするために非常に頑丈に出来ていますが、反面材質的に血液が通りにくいという事は、ダメージが蓄積すると損傷しやすく、回復しにくいのも特徴です。

 

膝周辺においてはこの靭帯と骨格を繋ぐ細かな筋肉組織が膝を支えて密集していますが、スポーツなどで膝から腸脛靭帯までの負担が大きくなりますとこの筋肉群がより密集し、腸脛靭帯を引っ張ってしまい、指で押せないぐらいガチガチに硬くなります。

この時、膝周辺の筋肉群が炎症を起こすことがあり、「ランナー膝」、あるいは「腸脛靭帯炎」と呼ばれています。

 

この過度に引っ張られた状態は腰に繋がり、腰痛の原因の一つにもなりえますので、腿の横が硬いなと感じましたら出来るだけ早めに柔軟化したいところです。

ところが、先に書きました通り靭帯は皮のベルトのような硬い材質であり、押圧などの手技は殆ど受け付けません。

腿の横には神経組織も多く、強い刺激を与えると激痛が走ってかえって硬直を増してしまいますので、手の力は出来るだけ抜いて手の平を軽く当て、温めるようなイメージでそのまましばらく待つ、というのが腸脛靭帯を解す最適な方法だと考えます。しばらく手を当てたままにすることで靭帯そのものではなく、それを支える周りの筋組織が緩んでいきますので、結果として靭帯の硬直が緩みます。

 

膝や腰の痛みが気になるときに、もしかするとこの「腸脛靭帯」が原因になっているケースがあるかもしれませんので、試してみて下さい。