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2023 / 10 / 04 08:00
本のためにー大家利夫の仕事 和歌山県立近代美術館
大家先生の名前は森村泰昌氏の製本の時に知った。
と言うか、間違った読み方で頭に入ってしまっていた。
「おおいえ」と読まずに「たいか」と読んでしまっていて名前とは気が付かなかった。
製本の「たいか」が森村氏の本を作った、という感じだ。
製本の展覧会は珍しく、ロサンゼルスに滞在の時に大変お世話になった博士のお招きで鑑賞。
綺麗すぎる作業に驚嘆。
最終日のこの時には先生も居られて実際の作品を手に取って、しかも解説もしてくださる贅沢なものであった。
先生は作り手として語るので製本に詳しくなくても気持ちが通ずる。
難しく話す事はなく楽しく話すことに心がけていた。
話の後、食事会にも呼んでいただき、幾ばくか話を直にすることができた。
印象的だったのは「製本は儲からない」。
芸の道は険しい、と痛感。