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2021 / 03 / 09  08:00

水干絵の具の困難

水干絵の具の困難

来年のグループ展用の作品作りを始めている。

水干(すいひ)絵の具を全面に使うのだがこの絵の具、混ぜるのがかなり困難である。

学生の頃にアルバイトでこの絵の具を使ったのだがそこで覚えた混ぜ方で膠と一緒に混ぜている。

学校で学んだ絵の具皿に膠を入れて中指の後ろに人差し指を当てて、というようなやり方だと埒が明かない。

大理石パレットに多い目の絵の具を出し、力任せに混ぜまくる。

ペインティングナイフを使っているが本当はガラスの混ぜる棒が欲しい。

だがそれは恐ろしく高く、確か8000円くらいした。

しかしなぜこの絵の具はこんなに固いのに使いやすくしないのか。

岩絵の具のすぐに混ざることを思うとあまりにも不便。

さらにアクリル絵の具と比較すると最悪である。

ただポスターカラーのような質感は岩絵の具と併用すると面白いし、日本がの画材の良さでもある。

日本画材は急ぎの時には恨めしい画材たちである。