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2022 / 12 / 30 08:00
春の展示用
来年3月にアートフェア東京へ参加する。
そのための制作を始めたが背景に北斎の「神奈川沖浪裏」を描く。
といってもカップヌードルシーフードの背景にである。
画面が正方形なのでだいぶ切り取られるのだがそれでも波の臨場感が伝わってきてこの絵の良さがわかる。
それらは自分の力ではなく北斎の力である。
この絵を使うの日本土産っぽくてどうかな、と思っていたが初めて描いてみて絵の良さがより深まった。
江戸時代には多くの浮世絵師がいたが北斎だけは科学者のような作風である。
特にこの浪裏は高スピードシャッターで撮った写真のような正確な水が捉えられている。
濃いプルシャンブルーと浅い青の縦の模様と水飛沫がリアルで無いのにリアルに見させる。
本当に小さい画面なのに50号に伸ばしても十分な強さ。
今回描く機会が得られて良かった。