ごあいさつ

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2018-07-25 17:52:00

横浜救急病院の先生による企業セミナー。ベーリンガーインゲルハイムアニマルヘルスジャパン株式会社協賛ということで、この会社恐るべし弁当のクオリイティーが高い。なだ万の懐石弁当とお茶のセット。久しぶりに、主催者側の意気込みを感じました。診療が終わり疲れている先生たちをセミナーの前にちょっともてなすという優しい気持ちがあれば、自然と弁当のチョイスにも気合が入るのではなかろうか、というのが私のちっぽけな願いなのです。

さてセミナーの内容ですが、今回は弁当の勝ちでした。本来肺水腫とは治療に劇的に反応することもあるのですが、残念な結果に終わる確率も高い疾病です。そんな中で、原因が心臓からきているのか否かを瞬時に見抜くことが治療の成功に繋がるということです。確かにその通りだとは思いますが、私たちが診る肺水腫のほとんどは心臓疾患の治療を数年前からしていた動物です。もし心臓疾患からでない肺水腫を診る時は急性の疾患です。事故や感電、火傷などがそれに含まれます。

治療は残念なことに、何年も変わらないゴールデンルールを粛々と行うことになります。旨い具合に治った動物にはベーリンガーが出している画期的な薬を投与していくと再発率がぐっと下がるというありがたいお話でした。落ちがよろしかったようですね。


2018-07-22 09:36:00

日本語では恒常性と訳されております。例えば飼っている動物の体温が高いような気がする場合、動物が居た環境によって表面の温度だけが高くなっていることがあります。実際に体温を測った場合、平熱ということは多々あります。つまり私たちは環境の変化によって体温や血圧などは変化せずに常に一定に保たれていることを恒常性と呼ぶのです。今話題の熱中症、あまりにも環境が悪くなると、私たちの体も恒常性を保つことができなくなります。体温が異常に上昇したり、逆に下がったり、血圧も同じです。呼吸や心拍数も、めちゃくちゃになっていきます。そうなると全身の臓器に悪い影響が出てきます。腎不全、そして出血傾向になり鼻血、吐血、血便、体中から血が噴き出してきます。早期発見で医療により恒常性を戻せなければ、待っているのは死です。

先ずおかしいなと感じたら、体温から戻しましょう。そして水分。恒常性が保たれていない時は、やりすぎも危ないと考えてください。冷やしすぎると、高体温があっというまに低体温になってしまうからです。あくまで正常な状態に戻せば、体に直す気があれば恒常性は維持を開始します。そして正常な体温が維持されれば、すべての状態にも好影響を及ぼしていくのです。これが体というものです。


2018-07-21 17:07:00

確かにこれは想定内でしたが、完全に準備が整っておりませんでした。通常海外などで使うサインは慣れているのですが、それは自分で勝手に作ったものなので、申し訳ない、ということで、今回、モンブランの万年筆を購入するとプロのデザイナーがサインを作ってくれるという企画に以前応募していたことを思い出し、その時に作ってもらったものを、今後の人生では使うことにしたのですが、まだ体に馴染まないため、時々失敗するので、私にサインを頼むときは、覚悟の上でお願いいたします。一回サイン会でもあれば調子が出ると思うのですがねー。嬉しい悩みでした。まだ買ってない方、売り切れちゃいますよ。


2018-07-16 09:25:00

私のクリニックが主に利用させていただいている2次病院アイベットの小林先生の御講演でした。4回のシリーズで今回で終了です。私たち1次病院の獣医師に配慮されていて非常に勉強になりました。以前書いたことがありますが、けやきの会といって東京農工大学出身者が中心になり発足された勉強会で、参加者は少ないものの、なかなか充実した獣医師の会です。東京には2つの国立大学の獣医学科があります。国公立大学は大別すると2つに分かれます。東京大学と北海道大学そしてそのほかのグループです。前者は入試の際に理類というカテゴリーなので、2年間の教養が終わるまでは獣医学部に入ることができるかどうかは、成績次第となります。最近ではトップクラスでないとなかなか獣医学科に入れないようです。後者のグループは入学時から獣医学科を受験するというシステムをとっているので、2年間の教養も適当に流せるという意味では楽ができます。少なくとも私はこの期間が人生で最も遊んでおりました。両者ともにメリットはあります。前者は合格しても2年間は真面目に勉強し続けなければならないため、教養のレベルが高くなる。後者は教養の2年間に獣医学科としての専門課程の講義がある。たしか私の大学は府立の牧場での合宿実習も1年の時だったように記憶しております。

大阪には私が出た大阪府立大学しか獣医大学はありません。白鷺会といって出身者が中心となり発足した勉強会があります。関西での活動が主なので参加したことはございませんが、多分けやきの会みたいな感じだと思います。一方、私立大学は圧倒的な人数の多さですので、各大学のこの手の会にしても大きな組織を作っており、充実もしているようです。したがって、獣医師でも小動物の臨床医を目指すのであれば、卒業生で力のある先輩方を多く輩出している私立大学を選択するするのが有利という考え方もございますが、その他の総合力では一概には評価できません。

今回大学について書かせていただいたのは、意外に患者様の御子息方に獣医師、しかも臨床獣医師希望が多いようで,大学入試のご相談を受けることがあるので、ちょっと触れてみました。私は受験に関しては何の力にもなれませんので、たとえ何億円積まれても、残念ですがお役に立てるようなコネは持っていません。母校の大学に同級生が2人教授をしておりますが、公務員ですからだめでしょうねー多分。

しかし、日本という国では権力や金さえあれば大学まで作れてしまうわけですから、大学さえ選ばなければ医者や獣医になるなんて、ちょろい話かもしれません、人によっては。せめて国家試験を難しくして、ここでふるいにかけないと、先生と呼ばれるアホな人種はますます増加してしまいます。

話が逸れてしまいましたが、緑内障は初期に発見できないとコントロールが難しくなります。しかし飼い主様が初期に発見できる可能性はほぼなしです。したがって健康診断の1つに血圧測定や眼圧測定、眼底の検査などを加えると、早期に発見できる可能性が上がります。好発犬種の柴犬、シーズ、テリアなどは特におすすめです。


2018-07-15 09:23:00

今回「世界中の猫の秘密」の出版に当たり多くの関係者の方々の親切な気持ちに、この場で深く感謝させていただきます。ありがとうございました。購入していただけただけでもありがたかったのですが、願わくば御購読いただき、厳しいコメントなどお聞かせいただければ、この上ない幸せです。

これはSF小説ではありますが、私の主義主張というものを強く表現したつもりです。近来、地球で起こっている自然災害を周期的な現象と言い切る学者もテレビで見ますが、明らかに地球が悲鳴を上げてきている、生物たちが生活し難くなっていることは見ての通りです。そして、その一連の現象を見て見ぬふりをしてきた日本を含めた大国と呼ばれる国々、これらの本来地球環境を、より良くするように指導する立場にある人々が、確実におかしくなってきているように感じていることを表現したのですが、いかがでしたか。

お前こそおかしくなってきているぞ、と言われかねないのですが、先日、トランプ氏の宇宙軍の設立の構想があるという報道を知り、もはやどうにもならなくしてしまった地球から脱出していく構想が実現化しているのかとさえ感じています。我が国の総理はと言えば、御承知の通り、いらない大学を腹心の友のために作ることが精一杯の器です。地球環境のことなどこれっぽっちも知らないし、自分の国が大変な時も宴会の方を優先する始末です。本来なら、世界的に見ても日本がイニシャティブをとり地球環境を僅かでも良い方向に転じるような活動を起こす立場ではないのかと思うのです。

ところで獣医師しか参加できないウエブのサイトで同業者のよもやま話を小説のネタのために見ているのですが、臨床獣医師のサイトなので私立大学出身が多いせいか、私立6大学を1番から3番までと4番から6番まで2つのグループに分けての話に盛り上がっています。偏差値をもとにということですが、さらに後者は4,5と6に分かれているらしいです。そして6についてはもはやまともに扱われてはおりません。6年後卒業生が社会に出てきたらどのような感じになるのでしょうか。よく学生に罪はないと言われる方がいるのですが、18歳くらいになれば選択すべきかどうかくらい判断できないようでは真面な獣医師にはなれないだろうなと、サイト内では大方の見解です。人生に近道なしということでしょうか、寄り道はいいと思います。もうちょっと踏み込んでしまいますが、教員に罪はないないと思ってる方もいらっしゃると思うのですが、教授の椅子や金で職を得るような人間に優秀な逸材など揃うわけがございません。私の大学の先輩が1人入っているので、大声では言えませんが、余程の事情がある人も中にはいるかもしれませんね。


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