ごあいさつ

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2018-07-16 09:25:00

私のクリニックが主に利用させていただいている2次病院アイベットの小林先生の御講演でした。4回のシリーズで今回で終了です。私たち1次病院の獣医師に配慮されていて非常に勉強になりました。以前書いたことがありますが、けやきの会といって東京農工大学出身者が中心になり発足された勉強会で、参加者は少ないものの、なかなか充実した獣医師の会です。東京には2つの国立大学の獣医学科があります。国公立大学は大別すると2つに分かれます。東京大学と北海道大学そしてそのほかのグループです。前者は入試の際に理類というカテゴリーなので、2年間の教養が終わるまでは獣医学部に入ることができるかどうかは、成績次第となります。最近ではトップクラスでないとなかなか獣医学科に入れないようです。後者のグループは入学時から獣医学科を受験するというシステムをとっているので、2年間の教養も適当に流せるという意味では楽ができます。少なくとも私はこの期間が人生で最も遊んでおりました。両者ともにメリットはあります。前者は合格しても2年間は真面目に勉強し続けなければならないため、教養のレベルが高くなる。後者は教養の2年間に獣医学科としての専門課程の講義がある。たしか私の大学は府立の牧場での合宿実習も1年の時だったように記憶しております。

大阪には私が出た大阪府立大学しか獣医大学はありません。白鷺会といって出身者が中心となり発足した勉強会があります。関西での活動が主なので参加したことはございませんが、多分けやきの会みたいな感じだと思います。一方、私立大学は圧倒的な人数の多さですので、各大学のこの手の会にしても大きな組織を作っており、充実もしているようです。したがって、獣医師でも小動物の臨床医を目指すのであれば、卒業生で力のある先輩方を多く輩出している私立大学を選択するするのが有利という考え方もございますが、その他の総合力では一概には評価できません。

今回大学について書かせていただいたのは、意外に患者様の御子息方に獣医師、しかも臨床獣医師希望が多いようで,大学入試のご相談を受けることがあるので、ちょっと触れてみました。私は受験に関しては何の力にもなれませんので、たとえ何億円積まれても、残念ですがお役に立てるようなコネは持っていません。母校の大学に同級生が2人教授をしておりますが、公務員ですからだめでしょうねー多分。

しかし、日本という国では権力や金さえあれば大学まで作れてしまうわけですから、大学さえ選ばなければ医者や獣医になるなんて、ちょろい話かもしれません、人によっては。せめて国家試験を難しくして、ここでふるいにかけないと、先生と呼ばれるアホな人種はますます増加してしまいます。

話が逸れてしまいましたが、緑内障は初期に発見できないとコントロールが難しくなります。しかし飼い主様が初期に発見できる可能性はほぼなしです。したがって健康診断の1つに血圧測定や眼圧測定、眼底の検査などを加えると、早期に発見できる可能性が上がります。好発犬種の柴犬、シーズ、テリアなどは特におすすめです。